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DY CUBE pre 【Step b(u)y steP-5-】水谷怜さんライブレポート

水谷怜さんの音楽の魅力を少しでも多くの方にお伝えしたく、ライブレポートを書きました。つたない文章と音楽素人で間違った表現等もあるかと思いますが、少しでも読んでいただけますと嬉しいです。
今回は配信で視聴しました。
ああ、会場行きたかったあああ。

「概要」

Date: 2022年5月1日
At: DY CUBE

Act1:Leina
Act2:水谷怜(Vox,Gt)
   清水”Alan”哲詩(Pf)
Act3:前田琴音
Act4:あかたろ

視聴方法:配信

「M1. あの夜に」

慣れた環境から離れ、新しいSTEPを踏み出す事のリスクと希望を歌ったこの曲『あの夜に』。私個人としては、私生活の中で新しい事を始める時にこの曲を聴いて勇気をもらっている事もあって、ライブオープニングの曲として打って付けに感じました。
真っ黒の映像から、ゆったりしたGtソロでイントロスタート。この演出が凄く、「水谷怜ライブ始まるよ!」感を醸します。
Aメロに入るとPfがバックに入ってきます。水谷怜さんボーカルとGtは肩から力を込め、しっかりと一音一音噛み締める様に歌い、それが曲の主人公が逞しく一歩一歩(Step by step)新しい世界に踏み出していく様子を連想させます。(ん?この選曲、ライブ名に因んでる???)
そしてサビ、Pfが強くなりとても爽やかで華やかな印象に。2コーラスに入ると更にPfの印象が強くなりドラマチックに…「ん?こんなにPfが綺麗な曲だったっけ?」と、いい意味での違和感。
後で確認してみると、今回の様なGtとPfのみのツーピース編成は、映像として残るものは無く、Pfの旋律が新たな門出を飾るような今回ライブアレンジとなりました!
一方で、終始、一定メロディ(オルタネート?)のシャッフルビートのGtが心地よく、NewGtの音色を楽しめました!
間奏終わりのトゥルツトゥットゥ後のスキャット終わり、フェイクからビブラートへの移行がめちゃくちゃカッコよかった!

『あの夜に』のYoutube版はこちらで観ることができます👇

「M2. まじる」

曲前MC
「新曲です。世界って広いなと思いながらも、他人と比べたり、自分は小さいなと思ったり、色々傷ついたりするけど、自分を大切にしたいと思って書いた曲」
私がこの曲を聴くのは、2日前の大阪knaveライブと合わせて二回目。一回目のknaveでは、配信アーカイブがないためライブのその瞬間しか聴くことができなかったのですが、今回は配信アーカイブが残るため何回も聴けて嬉しい!
直感的な印象として、歌詞は「世の中で起きていることに想いを巡らせている内容」の様に感じます。詩的で奥ゆかしさがあり、多様な想いやメッセージが込められている気がします。

『全ての望みが重なり合う世界
まじった空気を吸って
片隅で嘆いて届かなくても
あなたを殺してしまう必要はない
この空の色を知ったあなたなら』
(聴き取り歌詞抜粋)

音源が発表されたら、歌詞読解をやってみたいです!
メロディは映画や長編アニメのエンディングの様なイメージを受けました。奥ゆかしく、緊張を和らげるかの様に優しく、寛容、慈しみを感じ、それでいてサビの高音部の力強さに希望や逞しさを感じます。
音源発表が、待ち遠しいいいいい!

「M3. full」

おもむろにGtを置きながら
「大切な人との日々を想って書いた曲です。お聴 きください『full』」とMC。
この曲、ステージライブでは、過去二年間演奏されていない楽曲で、「おおおお!『full』!!やべえ!!」と、画面の前で一騒ぎ!
イントロの印象的なPf 単調和音で曲が始まり、サビ並みに印象深いAメロ歌い出しに入る「恋に落ちて〜♫」。水谷怜さんの美声が耳から身体に染み渡って行くのが解る。
曲の世界観に浸りながら、漂うようにゆったりと歌う水谷怜さん。この曲は今ライブ唯一のボーカルとPfのみの編成で、ボーカルに集中する水谷怜の美声が堪能できて、楽曲の領域に引き込まれ、心が幸せでfullに満たされました。
また、同曲にはCD音源版があって、こちらはストリングスなどが入ったオーケストラアレンジとなっていて、優雅でとても優しい印象となっています。これに対して、今回の楽曲はPfのみという事で、美しさがより強調されている様に感じました。そして、どことなく、若さというかキラキラ感、フレッシュ感を感じました。(Pfってそんな印象の楽曲だっけか?)

以前のゆったり配信で水谷怜さんが「ボーカルに集中すると歌詞忘れる」と、言っていたのですが、この曲でも歌詞が変わっていた箇所がありましたwww ですが、ちゃんと文脈的は通っていました!こんなハプニングもライブならではでアツイ!!
あと、間奏のスキャットを水谷怜さんがアドリブアレンジしたのですが、その瞬間Alanさんが水谷怜さんの方をパッと見たのが「え?何?どうしたんだろ」と思いましたwww

『full』はCDアルバムのみの収録曲で、ダイジェスト動画(0:57)でちょっと聴けます👇

「M4. SLEEPLESS」

曲前MC「一昨日、大阪でライブだったんだけど、大阪満喫したかったから、前日夜から車運転して、殆ど寝ずに当日ライブして、ほぼ寝ずに次の日朝からUSJ行って、その日の夜も運転して帰って、昨日もflagshipFUNABASHIのお仕事手伝ってで、殆ど寝てないのね。寝不足と言えばこれ、と思ってこの曲を選びました。」
このライブのリハいつやったのでしょう?www

今回の『SLEEPLESS』、ジャズポップに調に弾む鍵盤で可愛く楽しく曲スタート。Aメロ「ただいま、さっきまではしゃいだハイヒールが冷えてく」からBメロ「重たい荷物を下ろしてワンピースを緩めた」に掛けて、主人公の気持ちの切り替わりに合わせるかの様に、Pfのポップさが落ち着き、ゆったりした印象に変化する。この寒暖差によって、自然に歌詞の世界感に誘われました。

この『SLEEPLESS』は不眠症の主人公が殆ど眠れぬまま、翌朝家を出るまでを歌った曲で、タイムライン的に主人公の様子や想いを、見守る様に、労う様に、優しい歌詞で表現しています。また、メロディはポップでありながら、なぜか眠気を誘う不思議な魅力を持っています。なので、眠れない時に睡眠導入歌としてよく聴いているのですが、このメロディが表現するイメージについてずっと気になっていました。

それが、今回のライブの照明効果が切っ掛けで少し見えた気がしました!
曲がスタートしてからの照明は仄暗く、青や紫色でぼんやりとまどろむ様な空間で、この空間に浸りながら演奏を観ていたら、夢うつつの様な不思議な感覚を覚えたのです。
ああ、これか!
メロディの基本は歌詞に合わせて「抱擁」なのですが、眠る時の様に静かでなく、反対に寝不足でハイテンションな感じでもない、眠れず意識があるのだけど、目を瞑って時間が経過していく、あの独特のボーっとした夢うつつの様な感覚が表現されているのだと感じました!(解りますかね??語彙力なくてすみませんww)
水谷怜さんがこれを意図していたかは定かではありませんが、この曲のメロディの秘密を感じる事ができて嬉しかったです!

『SLEEPLESS』Youtube版はこちらで聴けます👇

「M5. めでたし」

MC「大切な人を失って、前を向かれず、その気持ちに深く深く囚われているとても暗い曲です。なんで最後この曲にしたんだろwwありがとうございました水谷怜でした…『めでたし』」
空いた口が塞がりませんでした…
この曲も『full』と同じく直近2年間はライブで演奏されていない曲。ただ、『full』と違うのは、事前のセトリ予想で「この曲は絶対無いだろう」という理由なき過信で、全く眼中にありませんでした(あ、もちろんオリ曲は全曲好きです!)。既公開の音源がバンドサウンドということもあって、「今回の二人編成であるのか?」と、なんなら『full』よりも驚きました!!!

この曲は「朝起きて、大切な人を失った現実を思い出し、改めて悲しみに打ちひしがれる主人公を歌った歌詞」で、アルペジオのGtソロから静かにイントロが始まりました。からの、ゆったり歌うAメロ「数字を並べて朝の始まりを見つめ ここがあなたの中ならどれ程良かったでしょう♫」。寝起きでまどろみながら、徐々に辛い現実に引き戻されて行く感じがとても伝わってきます。そして、Bメロ、照明が明るくなり、Pfが入り、Gtが強くなる。意識が覚醒していく感じが現れます。そして、徐々に水谷怜さんのボーカルが荒っぽくなり、感情が現れ始めます。

『めでたし』は、1コーラス目の優しいスローバラードな感じから間奏で疾走感が与えられていく、変調が特徴的な曲で、オルタナブリティッシュロックっぽい間奏以降のメロディがオシャレカッコいい曲です。これに対して、歌詞には「今日目にするくだらない顔は全てあなたと違う」や「これ程汚れて腐って崩れるまで愛した私に」というフレーズが入れられていて、水谷怜さんの楽曲の中では最もネガティブな歌詞が使われています。このギャップで、想像力の乏しい私には、曲に与えたネガティブの程度をずっと汲み取る事ができていませんでした。ですが、今回ライブの水谷怜を観て少し感じる事ができた気がしました。

2コーラスからのボーカル!
サビに向けて更に強くなるボーカル!
これに呼応するかの様に肩から力を込めるAlanさんの鍵盤!
唸る様なビブラートとがなりの連続!
やり場の無い悲しみと怒りにも似た荒々しく吐き捨てるような歌い方に、感情が昂り、鳥肌が立ち、かっけえ!!めちゃくちゃかっけえ!!!水谷怜さんやっぱかっけえ!!!これ生で聴きたかったなあああああああ😭
『光2021』を聴いて以来のもの凄いパンチ力のあるボーカルに水谷怜さんの底力を感じ、何の感情か解らないけど、自然に涙が溢れていました。

Youtube版『めでたし』はこちらで聞けます👇

『光2021』は各種サブスクアルバムの3曲目で👇

「あとがき(曲名じゃないよ)」

今回のライブセトリ、水谷怜さんも言っていたとおり、比較的前期の頃の曲が集められていて、ここ最近ライブで聴かなかった曲ばかりで、しかも二曲はライブ演奏激レア曲『full』『めでたし』で驚かされっぱなしのテンション爆上がりでした!そして、イントロのGtソロの印象的な曲が多く、新しいGtの音色を堪能できたのも嬉しかったです!
今回のライブでは、やっぱり『めでたし』のボーカルのインパクトが物凄くて、水谷怜さんすげええええ!!!ちくしょーーー!!ライブ行きてえよおおおお!!!と、惚れ直しました!
私の中の水谷怜好きなオリ曲ランキングで『めでたし』が急上昇しました!
あと、『合言葉』以来初めて見た髪型 赤毛の三つ編みおさげ(赤毛のアン?若い世代の方は知らないか)がとてもキュートで、白いニットベストと白シャツにライトグリーンのパンツスタイル、そしてアコギのトータルコーディネートがとても素敵でした!

『合言葉』の映像はこちら👇

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