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秘湯のススメ

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とっておきの秘湯をご紹介。
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#奥鬼怒スーパー林道

再訪したいとっておき秘湯セレクション

(秘湯各記事は #自転車で秘湯) (最新の『再訪したいとっておき秘湯セレクション』はこちら) 世界中が新型コロナで大変なことになってしまいました!noteを見ているみなさんは世のため人のため自分のために不要不急の外出をやめて家に籠っておられるのではないかと推察いたします。 こんなときこそ、事態が収束したあとの楽しいことを考えませんか。私がこれまでブロンプトンで訪れた秘湯の中で、再訪の機会を待ち望んでいるとっておきの秘湯を本日から緊急事態宣言が解除されるまで毎日ご紹介してい

八丁湯2

八丁湯に着いた。 鬼怒川は暴れ川で奥鬼怒上流部もしばしば川筋を変えてきた。1902年(明治35年)の豪雨で日光澤温泉が流出した際、鬼怒川本流が南に移動したため北側に河原ができると、そこに温泉が湧出しているのが発見された。それが今ある八丁湯だ。1929年(昭和4年)、鈴木富次郎氏が国有林を借地し、この地に「八丁湯」として温泉宿を開いた。 予想外に荒れた林道で手間取ったので、スケジュールはかなりビハインドしている。宿の御主人にご挨拶して500円を支払って、急いで名物の露天風呂

八丁湯

夏も終わろうとしている頃、奥鬼怒にある『八丁湯』へ行ってきた。 奥鬼怒温泉郷は関東平野の北端部に位置する。鬼怒川源流の谷合いにある。一般車通行止めの奥鬼怒スーパー林道の先に、日光澤温泉・八丁湯・加仁湯・手白沢温泉の四湯がある。 八丁湯の発見は江戸時代の天保年間とされ、最も古い湯とされるが、湯治場としては、嘉永年間(1852年)に日光澤温泉がまず開かれ、その後、日光澤から「八丁」の距離があることで八丁湯と名付けられたという説がある。 しっかりとした宿が建てられて温泉郷が形成

日光澤温泉

奥鬼怒温泉郷にある日光澤温泉・八丁湯・加仁湯はまさに奥鬼怒エリアの秘湯三兄弟である。一般車通行止めの奥鬼怒スーパー林道の先にある。最奥に位置する日光澤温泉は、その佇まいといい宿の周囲の自然の荒々しさといい、まさに秘湯の宿だ。 [走行データ] 距離 15.6 km(往復) 最大標高差 296 m 鬼怒川温泉駅から車で約1時間。女夫渕(めおとぶち)に着いた。ここからは一般の自動車は通行止めなので、自転車で。ゲートを越えて橋を渡るといきなりダートの急坂だ。つづら折りの林道を高さ

奥鬼怒雪見風呂(加仁湯)

厳冬、秘境の雪見風呂を楽しむため、奥鬼怒温泉郷の『加仁湯』へ行ってきた。ブロンプトンにはスパイクタイヤを装着して、雪におおわれた奥鬼怒スーパー林道を往復14キロ走行する。 [走行データ] 早朝の東武電車快速で奥鬼怒を目指す。途中停車した下今市の駅から日光連山がくっきりと見える。奥鬼怒はあの山々の向こう側にある。 鬼怒川温泉駅でバスに乗り換えて1時間半、終点の女夫渕についた。奥鬼怒温泉郷の入口であり、尾瀬(大清水)に通じる奥鬼怒スーパー林道の起点でもある。 一般車立ち入