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麻痺のあれこれ。



今日は少し「麻痺」についてのあれこれを。

大きく麻痺には「感覚麻痺」と「運動麻痺」の2つがあります。
オレの場合、障害者手帳にあるような左上下肢の機能障害の要因は、運動麻痺によるもの。

同時に、オレの左半身全体には感覚麻痺もあり、これは「感覚障害」とも言われます。

早い話が、オレの左半身は動かないだけでなく、暑い寒い痛いなどのすべての感覚が健常者の1割程度しか感じられません。

それこそ、リハビリ入院中は、歩く練習のときに麻痺した左手がやたら邪魔で仕方がなくて、もし近場に手斧でもあった日にはおそらく発作的に左手首から先を叩き切り落としてたでしょう。どうせ、そんなに痛くないだろうしってなもんで。

実は、この痛いも何も、あまり感じないというのが曲物で、オレも昨年、装具を新調した時も靴擦れのひどいやつが進んで褥瘡になりかけました。だって、皮が剥けて血が出ようが化膿しようが何も感じないんだもの。

そういうわけで、麻痺した側の手や足は、むしろ動く側より大切に扱わないといけません。極端な話、虫に刺されても、汗疹ができてもよほどのことがないと自分では気づかないから。

さて、次は運動麻痺の方ですが、以前にも書いたかもしれませんが、オレの場合、上下肢全廃、つまり手も足も使えないという判定なのですが、手は2級、足は3級という評価です。介護度とは逆に障害の場合は、数字が少ない方が重度なので、実際の不自由度は確かに手の方が深刻です。手も足もリハビリの手順としては大きな関節から動かしていきます。手の場合は肩の関節、足の場合は腿の付け根の股関節周り。そこをまず動かすトレーニングをするのです。そこが動かないと、そこから先の肘や手首は動きません。

足の場合も、股関節で麻痺した左脚全体を前に振り出しますが、その際も膝や足首、つま先はほとんど動きません。

リハビリは、大きな根元の関節から順番に。このセオリー、試験に出るので覚えておいて損はありません。

できれば覗いてみてほしいのが、ネットにもある脳の神経地図なるもの。これを見ると、足に比べると、手や指で使う脳の領域が段違いに大きいことに驚きますが、それだけ手や指を動かすには繊細かつ膨大な神経操作が必要なのですね。

実際にリハビリをやっていても、足のリハビリは暗闇の中を手探りでも何とか前に進む感じですが、手の場合は、未だ手応えは愚か、自分がどこにいるかの立ち位置すら見えない感じ。この世界の行く末、先は途方もなく長そうです。

https://www.ycota.jp/point/56773#:~:text=%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%AB%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E9%81%8B%E5%8B%95%E9%BA%BB%E7%97%BA%E3%81%A8%E3%81%AF,-%E9%BA%BB%E7%97%BA%E3%81%AE%E7%A8%AE%E9%A1%9E&text=%E9%81%8B%E5%8B%95%E9%BA%BB%E7%97%BA%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E6%89%8B,%E6%84%9F%E3%81%98%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AB%E3%81%8F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82


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