日記04

 嫌だな、ダルいな、ってことばかり考えている方がいくらかマシ。素敵なジョークを聞かせてよっていつ言われても大丈夫なようにポケットの中を満杯にしてる。テルミー、キルミー、コールミー、フォロミー、みぃみぃみぃみぃ泣いてみた悲しくもないのに不完全に。
 嘘の感情、嘘の顔、嘘の行動、嘘の生活、自分がもーワカンナイヨ。酔って寝て起きたあとみたいで、俺なにしてたっけなにしたかったんだっけどこ行くんだっけ? 靴履いて外出て日差し暑くてオレハドコヘイクンダッケ? でゅらはん、は、アタマがワルくて、アルいて、アルいて、シにましたとさ。ちゃんちゃん。

 桜を見た。梅の花を見た。ピンク色で綺麗だった。悲しかった。春の風は悲しい。嬉しいのに何故か悲しい。
 何か欲しいと願うことを、具体性を欠いたって構わないから、絶えずなにかを欲し続けることをしたいと思った。歩いている。風がビュンビュン吹いている。ヒグラシ、鳥、トラツグミ、花、コステロ銃。決める、決める、決め撃って俺が支配する。散歩世界の憧憬ドカンドカンと溶け失せていく戦争みたいな赤と青のあいだで。オレは怖いボクが怖いココは暗いソレで良いだが辛い。抱きしめたいのです鈍器のような阿佐田哲也の全集でつつむ麻雀チックロマンス=ばらちゃけたジョークのように。
 抱きしめたいのです、一切を。
 散歩世界の憧憬と。

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