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新しいレンズの話
どうも、broccoliです。
前回アップした記事、思ったより多くの方に読んでいただけてるようでとても嬉しいです、ありがとうございます!
さて今回は前回の真面目さとは打って変わって新しいレンズを買ったという話です。レンズ沼の皆さん、お待たせ致しました。
僕は写真を撮ることと同じくらいカメラ・レンズが好きです。今でこそ落ち着きましたが、ピーク時は毎月中古レンズやカメラを買っていた時期もあり今もシャレにならない量の機材が部屋にあったりします。
そんなことはどうでもいいか。とりあえず今回はゆるっと新しいレンズについて書いていきます。
極めてクソ長い記事なので秋の夜長に本当にやることがなくなったら読んでやってください。
レンズ買うまでの経緯
今回なぜ新しいレンズを買ったのかという話から。
僕は普段のメインカメラとしてRICOH GXRにMOUNT A12を組み合わせて使っています。
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GXRについてはまた今度しっかり書くとして、Mマウントを採用したこのユニットに今まで
・MINOLTA M-ROKKOR 28mm F2.8
・Leica summicron 5cm F2(1st・沈胴)
の2本を組み合わせて3年ほど運用していました。
どちらも文句無しに素晴らしいレンズで、この2本のおかげでレンズを取っかえ引っ変えするように買うことが無くなったくらいです。この2本についてもしっかり記事を書きたいですね。
しかしシステムとしては28mmと50mm、ちょっと開きが大きいんですよね。真ん中が欲しい。
MOUNT A12はフルサイズに対して画角が1.5倍となるAPS-Cサイズセンサー。28mmは42mm、50mmは75mm相当と標準域が穴になってしまい場面によっては「あ...50mm欲しいな...」となるわけです。
50mmという画角を常用している方はお分かりかと思うのですが50mmの万能性って本当に凄まじいんですよね。引きで撮ろうと思えば引きで、注視したような絵にしたければそのようにも撮れる。持ち出すレンズに困ったらとりあえず50mmつけておけば困らないし、本気で写真やる時に50mm1本で行っても良い。そんな万能選手の50mmがないのはやっぱりちょっと不便に感じていました。
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もう1台のメインカメラ、EOS5D MarkⅢ+SIGMA50mm F1.4 EX DG HSMにて
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EOS5D MarkⅢ+SIGMA50mm F1.4 EX DG HSM
という訳でシステムの中でぽっかりと穴が空いた枠を埋めるべくAPS-Cサイズにマウントした時にほぼ50mm(52.5mm)となる35mmレンズを買おうとなったんです。
今回買ったレンズについて
システムの穴を埋めるべく始まった35mmレンズ探しの旅。人によっては50mmを差し置いて標準レンズとして使う人もいる35mmなので各社多種多様なラインナップが展開されています。今回必須条件としてマウントするにあたってアダプターを必要としないレンズ、つまりMマウントのレンズに絞って探すこととしました。
Mマウントの35mmと一言に言っても本当に山のように種類があり、中古も視野に入れると大変なことになります。
そんな35mm、お財布との相談と気になるレンズの多さからフォクトレンダーから選ぶことにしました。
フォクトレンダーのレンズはもう1台のメイン機であるEOS 5DMarkⅢでAPO-LANTHAR 90mm F3.5 Close Focusを使っています。非常に良く写り、重要な場面で間違いない仕事をしてくれる素晴らしいレンズです。そのようなレンズを生み出したメーカーのレンズなら間違いないだろうという考えからフォクトレンダーに。
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アポクロマートレンズというだけあって恐ろしいほどの解像性能を誇る。
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やばい、前置きがクソ長くなってしまった。
というわけでフォクトレンダーから35mmを選ぶことになったわけですが、これまた凄まじいラインナップ。F1.2、F1.4、F1.5、F2、F2.5と変態的なラインナップ、もはや狂気。
そんな中で僕が選んだのはこちら。
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VOIGTLANTHAR COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PⅡ
僕が選んだのは開放F値2.5のカラースコパーです。フォクトレンダーの35mmレンズの中では最もコンパクトなレンズです。いぶし銀のレンズとして有名です。
スペックはこんな感じ。
・焦点距離:35mm
・開放F値:F2.5
・最小絞り:F22
・画角:63°
・絞り羽根枚数:10枚
・最短撮影距離:0.7m
・距離計連動範囲:∞〜0.7m(カメラにより異なる)
・最大径×全長:φ55.0×23.0mm
・フィルターサイズ:39mm
・重量:134g
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スペック、写真を見ていただければ分かるように極めて小さく短いレンズです。プロテクトフィルターとレンズキャップがついているので多少大きくなっていますがそれでも本当に小さい。
フードは別売りなのですが、これも悩ましいことに2種類用意されています。一般的な円形フードのLH-4Nと角形のLH-12、非常に魅力的なラインナップとなっています。それでもって僕が選んだのはこちら。
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角形フードのLH-12です。このフード購入にあたっては少し裏話が。
このレンズを買いに行くのに専門学校時代の親友と行ったのですが、フードは翌月買おうと思っていたんですよね。(角形フードは円形に比べて4000円ほど高い)
そんなことを口走ったら親友が「え?どうせ買うなら今買っても一緒じゃね?」「なんで買わないの?買わないって選択肢ある?」と背中を押され(世間一般には恫喝と言う)購入。結果として予算オーバーとなりましたがこの見た目を手に入れられたの買って大正解でした。ありがとう親友。(どこでそんな怖いオタクになったんですか?)
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レンズフードはねじ込みではなく専用のバヨネットにて装着します。押し込んで装着するようになっており、簡単に外れたり回ったりしないようになっています。非常に凝った作りと仕上げ。
そして1番気になるカメラとのマッチングはこんな感じ。
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ボクシーなデザインのGXRにマウントすると本当によく似合います。角形フードを装着することによってそのマッチングの良さがより際立ちます。
またMマウントのデジタルカメラの中では恐らく最もコンパクトなGXRに極めてコンパクトなレンズ、手のひらに収まりながらもズシッとした重量感。ガジェットとして、プロダクトとして満足度・完成度の高いものだなと感じさせてくれます。
毎日持ち歩くカメラがカッコいいのってモチベーションに関わる部分なのでこうやって思えるカメラなのは本当に幸せなことです。
買ってカメラにマウントして満足してるんじゃ買った意味がありません。ということで次の章ではこのレンズで撮った写真を参考にならない解説と共にお届けします。
実力派。厳しいレンズ。
それではカラースコパーでの写真を。
買ってから時間があまり経っていないので今回は割とあっさりと行きます。また、買ってから仕事がバカみたいに忙しくて夜にしか使えていないので高感度かつノイズが目立たないモノクロ写真が多いです。なので今回のは本当に触りだけだと思って貰えると嬉しいです...
使い込んでからも記事もいずれ書きたいですね。
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新宿でのスナップショット。まずこの写真を見て思ったのは非常に良く写るなと。ピントを合わせた人の髪の毛やバックパックの質感が手に取るように分かります。
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このツヤ感の描写にも非常に驚かされました。
レンズのキレが極めて良いのでツヤ感がより際立ち立体感のある絵を出してきます。開放F値が2.5と比較的控えめなため、大きなボケによる立体感の表現は望めませんがキレの良さと解像性能の高さで立体感を得る感じです。これは本当にすごい。
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打って変わってテーブルフォトです。開放で最短付近での撮影だと比較的大きなボケを得ることが出来ます。ボケにもクセがなく非常にいい感じ。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115167708/picture_pc_19a464f389f0ebe36c995a0ce5470c2a.png?width=800)
買ってからの数少ないカラー写真。
高感度領域が狭く耐性があるとは言い難いGXRでの夜のスナップショットですが、ノイズが乗りながらもやっぱりシャープさを感じられる写真になります。あとめちゃくちゃ色乗りが良いです。今まで使ってきたレンズに比べてリッチな感じがします。
強い光源に対してはゴーストが出ますが、写真のコントラストが極端に下がることも無く非常に優秀だなと...
表題にある「実力派。厳しいレンズ。」というのは、控えめないぶし銀のスペックに加えてクセの無さからレンズの描写に頼って絵作りが出来ないことから来ています。
大きなボケに頼ることも出来なければ、特徴的な描写のクセに頼ることも出来ない。自分で面白いモノを見つけてそれが伝わるように撮れないと凡庸な写真が量産されます。現に今まで上げた僕の写真も普通に面白くないです。
このレンズを使いこなすにはだいぶ時間が掛かる気がします。今回それを分かった上での購入だったのでこれから末永く楽しんでいけるレンズだなとワクワクしています。
定期的にこのレンズでの写真に限定した記事を書こうと思っていますので、暇な方は読んでいただけると嬉しいです...
まとめ
今回は念願の標準域のレンズを買った話を記事にしました。どんなレンズも使いこなすのは難しいのですが、このレンズは特に難しい感じがするので地道に撮れる時に撮って行ければなと思っています。
自分の生活に刺激が欲しい方、新しいレンズ買うのおすすめですよ。(割とマジです)
極めてクソ長いオタクの戯言にここまでお付き合い頂いた方、本当にありがとうございました。
今回はこの辺で!では!
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