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皇后杯準決勝

2024年1月20日土曜日に開催された皇后杯準決勝は病院のTVで観戦。11時からNHK-BSで中継しており、幸いにしてBSが入るTVであった為、視聴することができた。途中リハビリは入ってしまったが。
準決勝は2試合とも会場はサンガスタジアム京都。サッカー専用の素晴らしいスタジアムである。
今回は覚えている範囲でTVの主観的観戦記を記してみる。


INAC神戸レオネッサvsちふれASエルフェン埼玉

第1試合は午前中キックオフ。コンディションを調整などが気になった。
やはりI神戸がボールを持ち埼玉が耐えるという展開になった。埼玉にとってはこのような展開は想定済みだっただろう。それでもI神戸の圧はかなり強い。
ちなみにI神戸のディフェンスは守屋選手、三宅選手、土光選手に今回は井出選手が加わっている。守屋選手がDF登録になっていたが、北川選手と同じくサイドで実質3バックだろう。個人的注目選手の竹重選手はベンチ外だった。そして控えGKの船田選手は元埼玉。
埼玉はシュートまで行けず耐える展開だが、奪ってからのカウンターにチャンスを狙う。
ところが前半もあと5分程でI神戸にPKを与えてしまい、田中選手がしっかり決める。埼玉にとっては苦しい展開。
埼玉は後半から祐村選手を投入。事態打開を図る。そしてその狙いは当たり、吉田選手が決めて同点、振り出しに戻す。
後半は埼玉もボームが通るようになり、試合もしても面白くなってきた。
守屋選手がゴールを決め突き放すも、終盤に祐村選手が決めて追いつき延長線へ。
共にゴールを決められずPK戦かと思われた残りわずかの時間、北川選手のクロスがそのまま入り決勝点に。GKの浅野選手からすると飛び込んでくる選手とボールの軌道どちらも警戒しなくてはならない難しい中、選手に警戒を重点置いてしまったことが裏目に出てしまったようだ。
北川選手というと石川県出身で今回の北陸の震災でも心痛めていたなかでのプレーで、勝ち進むという意識は強かったと思う。その想いが報われたような、そんな瞬間だった。
埼玉は昨年は同じI神戸に2-1で敗れているが、今回は延長で3-2、しかもPK戦直前まで接戦を演じた。あと一歩が足りなかったのだろう。リーグ戦に向けてさらなる自信に繋がってくると思う。でも勝ちたかっただろうなぁ・・・
埼玉の戦術としてはカウンターが主体なのだろうけど、祐村選手が加わる事で更に脅威が増すと思う。

浦和レッズレディースvsサンフレッチェ広島レジーナ

第2試合は14時キックオフの予定・・・とのことだったけど、実は第1試合が終わってからリハビリが入ってしまい断片的にしか見られず、最後の延長戦後半ぐらいしか通して見られなかった。
まず、あんこずさんがライン上からのゴール、そして負傷交代、でも浦女がボールを保持してノリノリだ、と思ったら今度は検査など。戻ったら2-2の状態になって???となっていたら、またリハビリ。そして戻ったら2-3で延長後半という流れ。はっきり言って広島Rのゴールを見ていなかった・・・
このシーソーゲームはまだ続きがあり、清家選手が延長後半の終盤に追い付くという劇的な展開。
そしてPK戦を告げる残酷な笛。
PK戦は浦女ゴール裏で行われた。先行は浦女で4人全員決めたのに対し、後攻の広島Rは3人目、4人目が止められて万事休す。
浦女GKの池田選手は2本止めた上に3人目のキッカーとしてしっかり決めきった。MOM級の活躍を見せた。
何より浦女は皆楽しんでいるようでリラックスしているのはよく分かった。しかも4人全員ギリギリのコースを蹴れる技術と度胸。仮に外しても「ごめんごめん」「どんまい」という声が聞こえてきそうだ。途中交代の猶本選手も泣きそうな顔で笑顔を見せていたのは印象的だった。
広島Rは浦女ゴール前という不利な面もあり残念な結果に。4人目の市瀬選手も最初に見せた笑顔がすぐ固くなったように見えたのは、やはりプレッシャーを半端なく感じていたのかもしれない。カップ戦はPKに笑い皇后杯ではPKに泣いた。

途切れ途切れで見た印象では浦女のトライアングルのパスワークが素晴らしく、このまま点を重ねて勝つかと思った。広島Rの攻めが見られなかったのは残念過ぎた。やはりこの試合も最初から最後まで見たかったなぁ。

準決勝を終えて

刺激的な準決勝はどちらも延長にもつれ込む試合になった。第1試合が11時から始まり第2試合が終わったのは17時前後と現地観戦の方はほぼ1日中スタジアムで皇后杯を満喫できたのでは。
埼玉も広島Rもここまできて敗戦というのも残念だけど、良いサッカーをしてきたからこそここまで楽しめた。あとは戦術を磨いて序盤戦でつまずいたリーグ戦での巻き返しを期待しよう。
決勝はI神戸vs浦女という矛と楯の対決。対象的な相手でとても楽しみ。
去年は浦女のストロングポイントの右サイドをイトキンさん、マイカで蓋をして戦術上で優位に進めて勝った、という印象がある。
特に浦女に元I神戸のイトキンさんがいるだけに、I神戸はどのように封じるか、浦女はどのように活かすか気になるところでもある。
1月27日13時から2、3時間はリハビリや検査が入らないことを願うばかり。

2024/1/26追記
宇都宮さんがこの皇后杯を記事にされてました。まさに伝えたいことが余すことなく記事になって、とてもわかり易い。
決勝を見る前に是非読んでおきたい。


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