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フリージアンホースで馬車体験

これまたイギリスならではと馬体験、馬車の運転をしてきました!

しかも馬は真っ黒でウェーブな髪をしたブラックビューティーなフリージアンホースです。

湖水地方近くのこの牧場は、フリージアンホースばかりを集めています。
パーソナルスペースが狭いのが特徴でもあるお馬さんだそうで、悪気なく近くでお尻を向けたりしますが、とってもジェントルな馬たちでした。

まずは牧場の中を回って、ミントをあげたりしながらそれぞれの馬を紹介してもらいます。
真っ黒なかわいいシェットランドポニーちゃんもいました。

そして今日お世話になるメーベルちゃんを放牧場から連れてきて、ブラッシング。
最近ロンドンのクラブでは馬の手入れができていないので、とっても幸せでした。

そして、馬車の装備をしていきます。
普通の馬車では、首に通した輪っかで馬車を引いて行きますが、今回は一頭引きということもあって、胸で引くタイプの道具を使いました。
馬を馬車につけているときに馬が暴れだしたりした時のために、すぐに馬車から外せるような仕組みが至るところにしてあります。

腹帯を絞めようとすると、息を吸い込んで締めさせないようにするメーベルちゃん。
後から締め直すと、穴3つ分くらい軽々と閉まりました。

そして簡単に手綱の使い方を教えてもらいます。
イングリッシュスタイルと言われる持ち方で、オーナー曰く1番安全とのこと。
左手の親指と人差し指の間と、中指と薬指の間に左右それぞれの手綱を通して、拳を立てて持ちます。
そして、右手をその拳の前に添えて、曲がりたい時には曲がる方の手綱を右手で少し引きます。
乗馬の時の片手手綱ともかなり違う持ち方で、ちょっと考えないとすぐには上手くできなさそうです。

いざ馬車に馬をつけます。
馬を馬車につけるのではなく、あくまでも馬に馬車をつけます。
つまり、止まってる馬に、後ろから馬車を近づけていきます。

さて、準備ができたらいざ出発!
まずはオーナーさんに運転するのを見てお勉強。
スタートは、「メーベル!」と呼ぶだけで歩き出し、「メーベル!トロット!」と言えば速歩をしてくれます。
最初は坂を下っていきます。
坂を下る時には、馬車についたブレーキを使って、馬車が馬を押して負担をかけないようにします。

そして、しばらく進んだところでドライバー交代!
初めて車を運転する時のように、手綱捌きや周りの車の様子、馬車の長さなどを考えながら乗るのでとても頭が忙しく、緊張していました。

まず、車が来た時にどれくらい避けたらいいのか。その時の手綱の感覚も。
また、下り坂のブレーキの加減がなかなか難しい。
どんな時に必要かは、馬と繋がっている革紐のたるみを見ればわかるのですが、ブレーキがかかりすぎてるのはよくわからず。

途中で背中にとても力が入っていることに気づき、さらにはオーナーさんに、「息してる!?」と聞かれる始末。
でも、時間が経つにつれ段々と慣れてきて、リラックスして運転できるようになっていきました。

途中のいつもは車がほとんど通らないという細い道に、なぜか前からも後ろからも車が集まってつっかえてしまい、馬車のすぐ隣を車が行き来する羽目に。
メーベルちゃんもさすがにビクビクしていましたが、後ろに座っている補佐の方?が前で押さえてくれていました。
この補佐の方は、道を曲がる時は他の車が来ていないかなどを確認して大活躍!
この役割無しには馬車は進めないと思いました。

混雑を抜けたら、後は緊張も抜けて、車通りも多くなく、ゆったりと楽しむことができました。

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戻ってきたらメーベルちゃんを丸洗い。
馬を丸洗いするのも久しぶり!
とっても幸せな時間でした。

タクシーが来るギリギリまで、他の馬を紹介してもらったり、中でもきれいな馬と写真を撮らせてもらったりしました。


馬たちが放牧されている敷地の牧草は、天然のもので、たまに種を足したり肥料をやったりすることもあるものの、基本的には特に手入れをしていないそうです。
プラスで馬たちには栄養バランスを整えるための飼料は少しあげているそうですが、メインの食べ物は天然の牧草というのが、イギリスならではだと感じました。

また、馬たちは放牧中は虫よけの馬着を着ていました。
これは、この地域がハエが多いからとのこと。


本当にフリージアンをこよなく愛するオーナーで、馬たちは本当に幸せだなと思いました。