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馬で旅する4日間(番外編)

クライズデールでのトレイルはとっても楽しいのですが、実はかなり楽しんだのが、一緒に参加しているお姉さま達との会話や、B&Bでの日々、パブでの食事です。

自馬を持っていたり、過去に持っていて、ハンターや障害飛越を専門にするお姉さまたちなので、とっても経験豊富。
色々な話を聞くことができました。


ちょっと話が飛び飛びになりますが、自分のメモのためにも書き残します。

あちこちで広い緑に覆われた土地が見えますが、全て牛や馬のための牧草地とのこと。
それだけ多くの馬や牛、羊などがいるのだと驚かされます。

また、ダートムーアにいるポニーや羊、牛などには全て所有者がいるのだそうです。

ハンティングは今はキツネなどを殺すハンティングは禁じられていますが、ハウンド犬と走り抜けたりするハンティングは行われています。
柵を飛び越えているイメージがあるのですが、障害物なしのハンティングもあるそうで、いつか挑戦できたらいいなと思いました。

数十年前は、一人で自分の馬で近所を馬で散策したりしていて、とても楽しい時代だったと共に、怖い思いをしたこともあると話していました。

また、私立学校で体育でポロが選択できる学校もあるとか!
その方が昔通っていたボーディングスクールでも、乗馬は可能だったようです。
でも、その方は週末に家に帰った時に乗馬をしていたと話していました。

小さいころはポニークラブで乗馬を始めるのが一般的で、私がロンドンで通っているクラブのように子どもたちがボランティアをするのも一般的なようです。
ただ、ボランティアの労働量があまりにも多く、搾取に近い構造になっているクラブもあるとのこと。

イギリスの乗馬用品は、サイズが合えばキッズ用のものを探すと安く、消費税も非課税で買える。お姉さまたちのヘルメットもキッズ用でした!

馬は成長に応じて買い替えて行きますが、馬を所有するのは並大抵の資金力では無理なことは、日本と変わらないようです。
特に子ども用の小さいポニーでよく調教されているポニーは、とても高額になるそうです。

クライズデールたちは外に放牧されていたので、冬の雨の時期でも外なのかを聞くと、雨用の馬着を着させることもあるし、安全のために室内へ入れる人もいるが、そのまま外にいることもあるとのことでした。

馬房で馬達が馬着を飾ったりせずにおとなしくしているのはなぜだろうかと聞くと、乗られたり放牧場に出したりで暇をしていないからではないか?とのことでしたが、他にもまだストレスが少ないなど理由があるような気がします。

日本では子どももサラブレッドに乗っていることや、クラブに入るのに入会金や月会費が必要なことについては、かなり驚いていました。


さて、泊まったB&Bやパブについてもご紹介します!

泊まったのは、ファーム付きのB&B。
そのような施設が他にもいくつもあるようです。
こちらはオーナーがクォーターホースの繁殖をしていた方で、今でも月毛のクォーターホースとお出かけしたりしています。

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クライズデールと並ぶととっても小さくてかわいかったです。


最初の夜は、天窓のロールカーテンを閉めずに寝てしまったら、朝5時には真っ昼間のように明るくなって、目が覚めてしまいました。
同時に羊の赤ちゃんも鳴き始め、教会の鐘も聞こえるようになります。


朝食はフルーツの盛り合わせとフルブレックファーストから量や内容を個別に調整してくれます。
私は最終的に、フルーツと、小さいフルブレックファーストからベーコンを抜いたもの(塩辛くて喉が渇くので)にアールグレイという組み合わせに落ち着きました。
マッシュルームがおいしかった!

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到着した時や乗馬の後は、紅茶とクッキーでお出迎え。
疲れたところでティータイムで一息つくことができ、とてもほっとする時間でした。


夜は毎晩同じパブへ。
店員さんの感じがとてもよく、食べ物もとても美味しいパブでした。

食事の時には、お姉さんたちがイギリスらしい料理を教えてくれて、よくわからないままにチャレンジしてみたりしていました。
トップの写真は、ソーセージ&バブル&スクイークという料理。
日曜日のご馳走のあと、残ったキャベツやにんじんなどをマッシュしたポテトと混ぜたものが乗せてあります。

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こちらはファゴット。
豚の臓物にパン粉を混ぜた肉団子で、ハギスよりソフトな感じ。

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そしてステーキ&エールパイ。
このチップスが絶品でした。


パブから帰っても、21時過ぎまで明るいため、外でおしゃべりしていることもありました。

ちょっと政治的な内容や、今までの人生について語ってくださったりと、イギリスの女性たちの考えていることや経験してきたことを垣間見させてもらいました。

一日中馬漬けなだけではなく、英語漬けでもあって、ブリティッシュ英語のリスニング力もちょっとだけ上がったような気がします。
イギリスの文化にもどっぷり浸かり、なんとも他では体験し難い時間を過ごさせてもらいました。

ロンドンへ帰ってきたところで、洗濯などをして現実に引き戻されつつあるのですが、名残惜しすぎて泣きそうです。