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調馬索の回し方

イギリスは、クリスマスが日本のお正月のような感じなため、25、26日は乗馬クラブもおやすみのところが多く、家でゆっくりしていました。
そして、ホースショーのボランティアなどもあったため、半月ぶりのアットホームクラブです。

今日は30分のプライベートレッスンを2枠確保。
これには一つ理由がありました。
それは、調馬索の回し方を教えてもらいたかったこと。
日本で見よう見真似でやったことはありましたが、イギリス式のやり方で一度ちゃんと習ってみたいなと思っていたのです。

クラブに着いて、ちょうどチーフコーチがいたので、調馬索を教えてもらえるか聞いたところ、OKとのこと。
担当のコーチにもお願いして、いざ、調馬索レッスン!

付き合ってくれるのは、前に泣かされたレンジャーです。
よろしく頼んだよ!

無口の正面にリングがついたようなカブソンも、サイドレーンも見つからなかったので、調馬索のみを使ったやり方で教えてもらいました。
でも、これくらいの方が日本で応用しやすいので全然問題なしです。

まず、乗る時と同じように腹帯をチェックして、鐙は落ちてこないようにしっかり止めます。

そして、調馬索の先端を、内方のハミの外側から通して、馬の耳の後ろを通して外側のハミに付けます。
これは日本でもよく見る留め方ですね。

追い鞭は左脇に挟んでおき、調馬索はそのままスルスル伸ばせるように、手に巻き付かないように束ねて持っておきます。

そして、馬場の真ん中へ。
最初は一緒に円を書くように歩いて、そこから調馬索を伸ばしながら馬を外に出していきます。
何度かレンジャーがこっちを向いて止まってしまって上手く進まないことがあったのですが、その時は、馬の顔の方ではなく腰の方にさっと移動して、馬を押し出すようにすることがコツ。
慌てずにもう一度馬の肩のところで一緒に歩くのも手です。

歩き始めたら、調馬索と追い鞭と馬で二等辺三角形を作るようにします。
でも、もう少し前に動いてほしい時は、少し後ろめに、ゆっくり動いてほしい時や止まってほしい時は、少し前めに立ちます。
追い鞭は、乗っている時の脚のつもりで、少し遅くなったら振る感じ。
そして、内側に入って来ようとしたら肩に向けることで外に出すこともできます。

そして、調馬索と鞭は、手綱を持っている時のように肘を曲げて持つと安定して、楽です。
最初、腕を伸ばして持っていたので重かったのですが、先生に言われて楽になりました。

また、調馬索は馬の膝より低くならないように。

基本的に扶助は声で、
常歩!速歩!という感じで声を掛け、
ゆっくりしてほしい時は、低い声で
ゆっくり〜。落ち着いて〜。
と声を掛けます。
声を掛けるのはとっても大切で、いい感じの時は褒めて、もう少し速く/遅くしたい時はそれを口に出し、とにかくもっと話かけて!ということでした。

調馬索は運動量が多いので、本来であれば、準備運動5分、サイドレーンをつけて10分、クールダウン5分くらいの運動で充分だそうです。

今日は習いませんでしたが、サイドレーンの長さは自然な状態から拳一つ分くらい短いくらい(今日の先生は自然な状態の長さでよいと言っていたけど)、使わない時は鞍の上で留めておくそうです。


という訳で、調馬索ならおまかせ!ではないレンジャーくんのお陰で、止まって内に入ってきてしまう時の練習もでき、ちょうど良い練習になりました。
帰国までに習いたかったことも習えたし、慣れてきたアットホームクラブならではの柔軟な対応でありがたかったです。
ありがとう!レンジャー!