ウェールズ・ブレコンビーコン国立公園を駈ける！

イギリス最後の外乗は、ウェールズのブレコンビーコン国立公園！
評判のよいトレッキングセンターが２つあり、そのうちの１つに行ってきました。
春から秋にかけては、金曜日の夕方に集合して、土日にしっかり乗るコースをメインに行なっています。
秋までに都合が合わず行けなかったのですが、冬でも日帰り外乗は行なっているということで、GO!!

と、いいつつ、参加条件として「軽いウェルシュホースで不整地で駈歩が自信を持ってできること」と書かれており、メールでも念を押されたのでちょっと緊張して向かいました。

朝出発なので、前日に近くの町まで行きます。
普通の旅行なら絶対行かないような町を訪れられるのも、乗馬旅の楽しいところ。

最寄りの駅からセンターの近くにある町のホテルまではタクシーで30分。
センターおすすめのタクシーの運転手さんにお願いしたのですが、ウェールズ訛りが強くてほとんど聞き取れず。
でも、センターに直接電話して翌日の送迎を頼んでくれるなど、とっても助かりました！！

夜は泊まったホテルのお兄さんに予約してもらったパブへ。
ダートムーアでクライズデールに乗った時に食べたホワイトバイトという魚のフライがあるのを見て、思わずスターターも注文。

スターターだけでお腹いっぱいになりそう。
パンは残してパスタもいただきました。

お腹いっぱいです。

ゆっくり寝て、朝起きたらいよいよ外乗です！
先週までは嵐続きで大変だったのですが今日はとってもいい天気！青空の元で景色が楽しめそうです。
センターに着いたらまず放牧場に馬を連れにいきます。
今日お世話になるのはイザベルちゃん。
よろしくね。

かなり泥パックされているので、ブラシをしっかりかけて、尻尾やたてがみも少しとかしてから鞍を乗せます。
この準備を通して、乗る前に馬とコミュニケーションを取ってから出発してほしい、ということのようです。
ここでもBHSのコースで習った通りにやればまず間違いないので、自信を持って対応できるのはBHSをやって良かったところ。

さて、今度こそ出発です！
最初はイギリスあるあるな生垣の間を進みます。
少し速歩をしましたが、とっても快適な速歩！
リッチモンドパークで乗ったような反撞の高い子だとどうしようかと思っていたので、一安心です。
しばらく行くと、国立公園の中へ。
開けたところでギャロップ！
最初かなり速くて一瞬面食らいました。
でも最初の数歩を過ぎると少し落ち着き、とても速いけど乗っていられることを確認。
その後も何度かギャロップや速いキャンターの機会がありましたが、あとは楽しんで走れました。
イザベルちゃんも走る場所、止まる場所がだいたいわかっているので、その場所に来ればびゅん！と行きますし、いつも止まる場所に来ればスピードダウンします。
でも、一度だけ、走った直後にみんなで池に入って遊ぼうとしたのにイザベルちゃんともう一頭が駈けて行ってしまい、もう一っ走りすることになってしまったというプチアクシデントも発生しました。

アクシデントといえば、通ろうと思っていた道に倒木があり全く通れる状況でなく、他の道を通ることに。
そのお陰でランチをする予定のパブにお店の人よりも、早く着いてしまい、しばらくテラス席で座って待っていました。
ランチ中は馬たちは道沿いに結んでおくだけ。

引き綱が離れたら即放馬です。
こちらもBHSで習った方法でしっかり結んでおきました。

道中は、公道あり、右は地平線まで続く牧草地と家々、左は山という絶景ポイントが長く続いたり、水の流れる細い道を下ったり、小川を渡ったり、水たまりだらけの道をギャロップして泥まみれになったりと、ブレコンビーコンの様々な地形を楽しむことができ、飽きることがありませんでした。

ギャロップも常歩に疲れてくるちょうどいいタイミングで挟まれており、とっても満足。
一緒に乗った女性はしょっちゅう来ているようでしたが、それも頷けます。

センターに戻ったら、鞍を外してブラシをかけて、餌を食べさせている間にドロドロになった鞍を掃除して、最後に放牧。
そして、人間は紅茶を飲みながらケーキをいただいて解散です。
最後まで馬のお世話をしながら今日の外乗の余韻に浸れるのがまた良いです。

連れて行ってくれた女性は、私たちもギャロップで走っているのに、それを抜かしながらビデオを撮ってくれたり、両手を広げてギャロップしていたりとなかなかの強者。
最近スタントマンとしての騎乗のためのトレーニングも始めたそうです。

国立公園での外乗は、馬の蹄の音を聞きながら景色を楽しめるのが本当に最高です。
徒歩ではなかなか行けないようなところでも行けるし、目線が高いので生垣の向こうを覗けるのも馬ならでは。
ハッピーな馬とよいライダーと一緒に行けるというのも重要なポイントです。
こういう経験者限定にしているところは、馬もライダーから正しく扱われているので、ハッピーに働いている印象です。

こんな外乗が日本でもできたらいいのになと思います。
もし、日本でできるところをご存じでしたら教えてくださいね！