見出し画像

『悟前の修行編』2nd

札幌の専門学校に通い二年目の春。
帰省のために駅中のポールタウンを歩いていた。
同年代の女史に名に声をかけられた。
「あなたの幸せを祈らせて下さい」
よくわからないが、とりあえず受けた。
浄霊という血をきれいにするお祈りだと言うので。
ひたいに手をかざしてくるのだが、ほんわりとあったかだっつた。
話し(勧誘)がしたいと言っていたが、帰省列車の時間があるので、後日「幌平橋地下鉄駅」で、待ち合わせすることになった。

で。本部「神慈秀明会」についていき、二回の話しがワンセットの初回を聞いた。
岡田茂吉という人間だけど神な人がたてた宗教だと言う話し。亡くなっていて今は小山みほ子が二代目教祖だという。
首から「おひかり」というお守り袋をさげると「入信」で、そこから人を幸せにする「ぱわ~」が放射されるらしい。

二度目の話しの後、そこにいた信者にかこまれて入信を迫られた。二万五千円の入信料金がかかるという。
どうしたものか?特に心惹かれるような教えでもなかったが、同年代の友達ができそうで入信を決めた(笑)

京都にある本部に何度かでかけた。
夏場は夏季布教と言って全国布教月間で、知らない支部や出張所に自己放棄して合宿しながら布教活動を行うのだが、私も大阪の日根野出張所に半月ほどお世話になった。

不思議な体験はいくつかあった。どれも錯覚といえないこともなく、そんなにも憶えてはいない。
記念大祭という滋賀県美園?での出来事。
何故か嬉しくて泣きだしてしまった。先祖が喜んでいると聞いたが・・・?よくわからなかった。
教祖小山みほこの集団浄霊、見えない風が吹いた。
さすが、教祖の力はすごいものだと絶句したのを憶えている。

三年ほどで退会しました。いくら本を読んでも、誰かに浄霊しても、自分の人間性が向上しないから(笑)
そのころから、「人は人間性を高めてなんぼの価値がある」と強く心に刻んできた。

その後にふたつの宗教団体を渡り歩きますが、人間性の向上を目指してのことであり、自分が変わらないような団体はしかとしてきた。辞めて、また探しました。

自己啓発、心理学、哲学、スピリチャル・・・自己精神の向上につながりそうな分野は独学で学びました。

二つ目の教団「幸福の科学」
そこで事件は起きた。憑依霊現象体験。
これがなければ、霊とかあの世とかを信じることはありませんでした。

教団は、ツッコミどころ満載の何ともばかげたものです。
当時はわかりませんでした。
全国から選ばれた(試験合格者)が集められて研修会が行われた。全国で大伝道を始めるので、光の戦士集まれ的な(笑)

まぁ。決起集会みたいな中味。あとお勉強会。
盛り上がって北海道に帰ってきました。
で。いきなり、夜は眠れない。眼が冴えて朝までwww
寝室は二階ですが。窓の外から波妙法蓮華経のお経が聞こえてきて、木魚の音まで鮮明に聞こえた。
さすがにカーテンをあけて2階の窓外の「空間」を見る気にはなりませんでした。
確かに、修行者みたいな、ぼうさんみたいな何者かがいて、私にお経を聞かせていた。

その日を境に私の内面は気が狂った。
私以外の何ものかが私を死に誘うのだ。
声・・・という訳でなく、何者かのもの哀しい思念が入り込んでいて、四六時中私はその声なき思念と対峙せざるを得なかった。その頃、背後から生声「楽観はできない」とか。
同じ職場の会員の眼が「緑色」に観えたりした。
一番困ったのは「仕事がおろそかになること。声が気になって集中ができない。頭が混乱して気が狂いそうだったこと。
で。私は賢いので「その声をする~して、目先の仕事に没頭することで、周囲から頭のおかしいやつ、って思われないように画策したwww」

何日もそんな日が続くので、さすがの私も気が付いた、よからぬ霊に支配されたな。」と。
その晩は覚悟を決めて、今までの人生を振り返り、神に詫びた。人として間違っていたと思うことの全部を反省した。

たまたま、目の前に鏡があって、自分の顔を見ると、口は耳まで避けていて、鬼のような形相をしていた。くるしかったんだろうな(笑)

それで。次の瞬間に肉体から「その霊衣が抜け出る感覚があった、すぽん。と一気に抜け出た。まるでその音までが聞こえたように、明確にすぽん♪と抜け出て、真っすぐに天上方向に昇っていくまで、わかりました」

翌日からすっきりしたこと、この上がなく。
アクアくん、かわったね~~~と褒められましたね。

ですから、霊衣霊性体っていうのは、います。

動物霊だったと、後で霊視できる信頼できる方に聞きました。で。その方がおっしゃるには、もともと霊界にいるトキに、そういう霊体験を望んで私は生まれてきたらしい。
自己の精神性の向上のために、です。
磨かれますからね、こういう体験はメンタルの進化はんぱないですよ。こわいものがなくなります(笑)
自分の内面に知らんもんがいすわるんですよ。
普通、気が狂って生涯、終わりますよ。

幸福の科学。講談社への圧力行為を大川が仕掛けたと知り、偽物だとそこで気が付いて、第三の教団「国際正法協会」園頭広周会長の団体に入りました。
1999年に会長死去により解散。
以後、どの団体にも興味がなくなり、所属してません。

30代前半の頃迄の記述。

『悟前の修行編』3rd に続きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?