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ROOM 3A|HITOSHI NAGASAWA

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トークショー&サロン「ロマン的魂と夢」を主催する長澤 均の小部屋。
運営しているクリエイター

#グラフィックデザイン

HITOSHI NAGASAWA|ロマン的魂と夢《1》|シュルレアリスムという「時代の気分」

 「ロマン的魂と夢」とはアルベール・ベガンのロマン派研究の書物に由来するものですが、ここではロマン派そのものではなく、そこからいくつも派生していくであろう、いろいろな美学について書いていきます。ロマン派気質の人の琴線に触れるような、遠い過去も...現在も...  第1回目は、21世紀に入ってからのシュルレアリスム気分とは何なのか? を優れた女性アーティストの紹介も含めて。  「奇想のモード ─ 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」と題された展覧会が東京都庭園美術館で開

HITOSHI NAGASAWA|夢は第二の人生だ

Text|長澤 均  「ロマン的魂と夢」......なんと心惹かれる言葉か、と思うのだが、じつはこれはドイツ・ロマン派研究の碩学アルベール・ベガンの浩瀚な書物のタイトルだ。  とても分厚い本で、ドイツ・ロマン派を論じながらフランスの小ロマン派にも言及している。しかも書物全体を通して「夢」を基軸に。  そうそう、夢というならジェラール・ド・ネルヴァルは「夢は第二の人生だ」と書いた。ネルヴァル自身この一節がたいそう気に入ったとみえ、彼のいくつもの小説でこの一文が登場する。  そ