RIE EGUCHI & monomerone|シスターフッドと音楽《1》|音楽に祝福された、ピエタ院の少女たち
近年、ようやく注目され始めた女性作曲家や女性の指揮者たち。本シリーズ「シスターフッドと音楽」では、音楽家に限らず、あらゆる女性たちがどのように音楽に関わり、楽しんできたのかを、菫色的な世界観から辿っていく。毎回アーティストをお迎えし、その回のテーマから自由に着想した作品を制作発表して頂く。
──時は18世紀、水の都ヴェネツィア。“最も清澄な共和国”は、石と水の幸せな融合により、ピクチャレスクな都市として人気の観光地。ルネサンス期から保たれた壮麗さと頽廃、重厚と軽薄、世俗