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「エドワード・ヤンの恋愛時代」について。

4Kリストアされた「エドワード・ヤンの恋愛時代」は、10代の頃に初めて観たときよりも、びっくりするほど切実で、痛々しいほど切なくて、そしてどこまでも登場人物たちが愛おしくなる作品だった。

さらに、ちょうど本作が公開された1995年頃、小沢健二が「いつだって可笑しいほど誰もが誰か 愛し愛されて生きるのさ」と歌っていたことを思い出したりもしました。

新宿武蔵野館にて。

4Kリストアされたということよりも、作品のテーマやメッセージ的に全く古びてないどころか、むしろ今の時代を生き抜ために“自由恋愛”が果たす役割や、さらにはその限界までも描かれているところに同時代性を強く感じた。とにかく30年近く前の作品とは全く思えないところが凄い。そういう意味では、未見の方も、そして若い頃に観たという方にも、2023年の今こそオススメです。

英語タイトルは「A Confucian Confusion 」

エドワード・ヤン監督が自分にとって特別な存在なのはいくつか理由があるのですが、その1つは「ヤンヤン 夏の想い出」公開前に東京国際映画祭でプレミア上映されたときのこと。なんとぼくの目の前の座席にエドワード・ヤン監督が座られて、本編上映中ずっと監督の肩越しに映画を観るという忘れられない映画体験をしたんです。

2000年公開「ヤンヤン 夏の想い出」


あるシーンで肩を震わせていたのが印象に残っているのですが、そのシーンを確かめるためにも「ヤンヤン」ももう一度映画館で観たいし、これからもエドワード・ヤン監督の作品が劇場公開される機会があれば定期的に見返したい。

#エドワードヤン #エドワードヤンの恋愛時代
#小沢健二

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