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硝子のレプリカント〜Inner Child〈最終稿〉|エッセイ




また今夜も寝たり寝なかったりで、

睡眠の質があんまり良くない。


こういう中途覚醒してしまう日は、

本当は、ブルーライトを浴びるのも

良くない。



最近、夢現 ゆめうつつの境目が

あいまいになり過ぎて、

覚醒するまえののいくらかの時間、



何のnoteを読んでいたのか、

何を投稿しようとしていたのか、

何を思い巡らせて構想をしたか…


幻のように かき消えて しまってい

る。


ーーー


カミングアウトすると、


私は「躁鬱」の病だ。



これはいったんなると、一生 

お付き合いする病気らしい。


薬と日々の生活で、

気分の波を コントロールするしかな

い。


ひとつのことに 夢中になり過ぎる

と、「躁」が強くなって

周りまで振り回し、手が付けられなく

なるから、自分で意識して

クールダウンしなくちゃ、 いけない。



✢手が付けられないエピソード


コントロール出来なかった話を

さらにカミングアウトしてみる。

またしても飲みの席だ。


ーーー


最愛の父を26才で亡くしたとき、

企画部で旺盛に仕事をしていた私は、

最短期間で 職場に復帰した。


気持ちの上では“茫然自失”で、

何の彩りもない世界の

ただ中にいるような感覚だった。


勤務中は かなしんでいる素振りを

見せるのは不似合いで、こらえて日々

を過ごしていたが、


その我慢が あるとき、

突然に爆発した。






(その前に


秘密をこのnoteで打ち明けると、

私はいつも

「優しいひと」なのかどうか、

黙って観察しているところがある。


心の奥にいつも小さな

3、4才の少女を飼っていて、

その子が傷つかないように、

優しいひとでバリケードを作ろうとし

ているのだ。


その少女は、

”Inner child.“というらしい。





たぶん、隠岐島の社内旅行のとき

だったと思う。

全員で、参加者は150人〜200人近く居

ただろうか……?



営業から企画に上がり、

役職を持って10人近く部下を率いて

いる先輩上司がいて、社内旅行にも

当然参加していた。アウトドア感覚に

長けていて、家族思いのひとだった。


ふだんは、係りが違うのであまり

接触がなく、時折冗談を言い合う程度

のかかわりだった。



とにかくうちの会社は、

全体的に楽しみながら真面目に仕事を

する雰囲気だったと思う。


宴会が終わり、気の合う職場仲間どう

し、

広い宴会スペースで和やかにお酒を

酌み交わしていたひととき。


私は、その先輩上司のところへ

つかつかっと近づき、

お酒を注ぎながら、あろうことか

「お父さん」


「ね、そうでしょう、お父さん」

「お父さん、お酒継ぎます!」

などと連呼して、うざ絡み

し始めてしまったのだった。


ーーー


ほろ酔いでないと本音が出せない。

とにかく、父のようなひとに構ってほ

しかった。


「しょうがないなあ」でも、

「もうはやく寝ろよ」
でも、

「よし。じゃあみんなで飲もう」


でも何でも良かった。


今になるとはっきり分かる。

私は依り代よりしろを希求して

いたのだと思う。


―――


酔っていたので分からないが、

おそらくその先輩上司は

面食らったと思う。


あまり、言葉を尽くすタイプではなか

ったから、


きっと、注がれればグラスで受け、

「お父さん」と言われても茶化すこと

なく


(父を亡くしたのは通達されていた

ので、察したかも知れない)、

黙々と杯を重ねてくれたのだろうと思

う。


―――それから何も言わないが、

影に日向に

私を見守ってくれるのは、

感じた。



営業部に配属されたのち、

私が会社を辞めるとき、

もたもたしていたらわざわざ

直接内線をくれて、


「〇〇。…もうみんな帰りかけてるか

ら、はやく企画に来て顔合わせに

挨拶しに来いよ」


と、教えてくれた。




✢淋しさの特効薬



「散歩」は 私にとっては、

ヒートアップする頭を冷やすために

大切な ひとつの解決法でもあると思

う。


好きな音楽を聴きながら、清涼な

風を感じ、広い川沿いの静けさと、

月や星が出て見守られている感覚を覚

えるだけで、何よりも慰撫される。


囚われたくない。

淋しさのしがらみから 解き放たれ

て、いつも 自由でありたい。


蝶や のらねこのように、

気儘きままに過ごしていたい。



そう。。。


優しいひとや、

優しい何かは わが家なり、

きっとどこかに見つかるから。



むら雲に月。


宵の明星。いちばんぼし。






✢硝子のレプリカント/早瀬優香子




これはひとつ(?ふたつ?)の

カミングアウト です。


noter様の何割かは、

メンタルヘルスを患っている方が

いらっしゃるように

拝察いたしますが、

私も その一員です。


ーーーどうぞお手柔らかに、

よろしく お願いいたします。



✢✢✢


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また、次の記事でお会いしましょう!



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