愛しの貴方〜松田優作様へ|手紙に託して
本日は、偏愛する松田優作氏へのフェチな想いを手紙形式で綴ってみました😌🌿
松田優作様
一筆申し上げます。
貴方が泉下の客となられて、もう幾星霜の年月が流れました。早いものですね。
私が最初に貴方を知ったのは、TVドラマ「探偵物語」でした。ベスパに乗り、男臭くて軽妙なやり取りの応酬。女性に甘い役柄の個性に、すっかり夢中になりました。
ハードボイルドになりきれないとこ
ろも、貴方の雰囲気に絶妙に嵌まっていて、かえって魅力を増していました。
そして、角川映画では、かなりハードなアクションをなされていましたね。「蘇る金狼」、「野獣死すべし」などいくつもの名作を世に出されました。
貴方は役柄を現実的に見せるために、体重を落とし、奥歯を4本も抜いて、青白い顔をしたアンドロイドに成り切っていたこともありましたね。
ストイックに演じる姿に、何度も心震わせたものです。他の誰とも違う、鋭い感受性をこの頃から尊敬していました。
また、映画の「探偵物語」では、当時人気絶頂だった薬師丸ひろ子の相手役として、年齢差と身長差のある「冴えない中年探偵」を演じていましたね。
あれほどいつも際立つ演技をしてきた貴方が、まったく存在感を抑えているのに驚きました。ずっと違和感を持ちながら映画を観ていて、ラストシーン、薬師丸ひろ子と空港で本当に長い、長いキスをしたとき、
「このラストを印象的にするために、今まで演技を抑えてきたのだ」
と思い知って、鳥肌が立ちました。
振り返れば・・・貴方にはいつも、思いがけない発見を頂いたり、尊敬の念を湧き起こして頂くばかりでした。
仲間を大切にする貴方が、
「小さな日本に収まっちゃいけない。ハリウッドをひっくり返そう」
と皆を鼓舞していたと聞いています。
本当に貴方が海外に進出して、「ブラック・レイン」の素晴らしい演技でハリウッドの役者を圧倒したのを拝見して、スクリーンの前で私は拍手喝采しました。
剃刀のような鋭い目つきや、尖り過ぎなほどの細い輪郭は、やはりまた、役に憑依するためなのだと思い込んでいました。
・・・貴方はあのとき、ご自身が癌と知っていて、命を削って映画に捧げていたのですね。
優作さん。貴方の生きざまは格好良すぎます。私はもっともっと、貴方を観ていたかった。様々な作品で「百」面六臂の活躍をされるのを、ずっと驚き続けたかった。
優作さん。私の中で、貴方は死ぬまで「最高の役者」です。貴方が愛した言葉を、私の子どもの名に使いました。わが子を呼ぶとき、貴方への想いが蘇ります。
どうか天国で安息のときをお過ごし下さい。そして確り休まれたら、またベスパに乗ってこの世に戻って来て下さい。
その頃私は存命でないかもしれませんが・・
きっと、趣味のよく似たわが子が、生まれ変わった貴方を熱狂的に見付けるでしょう。
とりとめもなく申し述べましたが、これで筆を置きます。
愛しの貴方
松田優作様へ
かしこ
▶Que Song
天国は遠くの町/松田優作
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🌟Iam a little noter.🌟
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