見出し画像

Brighture講師陣を助けていただけませんか?

今月16日午後にフィリピンに上陸した台風22号は、同日夜半にセブ島に上陸しました。

この台風、まさかここまで大きくなるとは予想されていませんでした。

ところが17日の早朝、現地のスタッフから「大変です! こんな被害、生まれて初めてです!」といった連絡が入り始めました。

送られてきた画像を見て、僕らはぼう然としました。写真の中の風景は、まるで空襲の後のようだったからです。

画像1

画像2

画像3

これは、その日からこれまでの、Brighture講師陣の苦闘の記録です。

1日目〜想像を超えた現実

この日は情報収集に明け暮れました。そして知れば知るほど、あまりに深刻な被害に唖然としました。

まず連絡がついた従業員がわずか16名と、社員の3分の1にすら届きませんでした。携帯電話の電波塔までもが倒壊したのか、あるいは停電の影響なのか、とにかくシグナルが入りません。このため安否確認は困難を極めました。また、小さな離島で暮らしている社員については、その島に関するニュースすらほとんどなく、最悪の事態さえ考えられました。

唯一安心したこと。それは、とりあえず僕らのオフィスが無事だったことです。どうやら、ここを拠点にして復興に当たれそうです。

2日目〜課題は飲料水

ビルの管理室に連絡して、非常用の発電機を回してもらいました。

ネットワーク機器等は特に損傷もなく、インターネットが無事に繋がりました。そして1日ぶりにスタッフの顔を見て、少しだけほっとしました。

しかし、明るい話はほとんどありません。

道路には電信柱や樹木が無数に倒れており、これらが道を塞いで物流をストップ。電気と水道さえもが止まっているとのことでした。そしてそのせいか、ほとんどのお店が営業していないとのことでした。

かろうじて開いている店に並んでも、飲料水は全て売り切れているとのことでした。

幸い、この日にはさらに15人ほどの従業員と連絡がつき、行方不明のは16名にまで減りました。これが一番嬉しかったです。

3日目〜水、現金、ガソリン

直近の課題は飲料水の確保。

ただ、水を確保するには現金が必要です。停電によりデビットカードやクレジットカードが使えないため、現金がないと何も買えない状況です。

ところが停電の影響で動いているATMがほとんどなく、そのため、どうにか動いているATMはどこも3時間待ちです。

そして仮に現金が下せたとしても、次はスーパーの行列で3時間待ちです。

冷蔵庫が止まっていますから、食事はインスタント食品や缶詰が中心です。そしてどこのお店でも水は売り切れているか、売ってくれたとしても一人当たり買える数に制限があります。

もう一つの課題はガソリンの確保。郊外の比較的ダメージが少ない地域に行くともう少し飲料水が潤沢に買えるようなのですが、空いているガソリンスタンドの数が少なく、どこも8時間から9時半並ばないと給油できない状況です。

幸いこの日には、かなりまとまった量の水を確保することができました。 それでも従業員の数を考えると、まったく足りません。

画像4

なお、この日はさらにまた多くの従業員と連絡が取れ、残すはあと6名となりました。

4日目〜頼みの綱の非常用発電機が...

非常用発電機って、普通は停電の際に数時間から数日程度回すだけです。ですから、連日朝から晩まで回す分の燃料の備蓄なんて、どこの商業施設も備蓄していなかったようなのです。僕らが入居しているビルも例外ではなく、この日から、電力が供給できるのは1日4時間になりました。

5日目〜従業員救済計画

ついにほとんどの従業員と連絡が取れ、また被害状況が正確にわかってきたため、次の課題が見えてきました。

予想はしていましたが、従業員の自宅の被害状況はかなり悲惨です。家が完全に流されてしまった者もいれば、屋根や壁が吹き飛ばされてしまった者もいます。しかも、まだ雨季は終わっていません。例えばこちらはある従業員の家のあった場所です。青い丸のところに家がありましたが、跡形もありません。

画像6

また、そこまで至っていない者でも、断水でシャワーもトイレも使えないため、プールの水を汲んでは自宅に運び、それでトイレを流したり、行水をしている状況です。

そこで、従業員の救済計画を考え始めました。具体的には会社でローンを用意し、無利子で従業員に貸し出すというものです。ただそうは言っても、あまりにも被害が甚大なため、これだけでは全く足りなそうです。

一方昨日から始めた連携プレーにより、現金、ガソリン、そして飲料水の確保に成功しました。

画像5

復旧はどうなっていくのか?

さて、災害復興ですが、まずは主要幹線道路から電柱や倒木などが撤去された状況です。また、一部の工業地帯には電力が戻ったようです。幸い僕らのオフィスが面しているA.S Fotuna 通りは比較的被害が軽いので、年内には電力が戻りそうです。

行政は商業施設への電力復旧を優先するようです。すると営業できるお店やATMの数が増えるため、生活が少し楽になるだろうという考えのようです。

もしもこの通りに復興が進めば、年内には大通りに面した商業施設がある程度通常営業に戻るのではないかと思われます。また路面もクリアになり、通勤や物流もほぼ通常通り可能になるはずです。しかし、多くの講師たちが居住するマクタン島は、復興に数ヶ月以上かかると言われています。

皆様へのお願い

そこで皆様にお願いがあります。

彼らの暮らしを1日でも早く元に戻すため、援助いただくことはできないでしょうか?

彼らの大半はまだ20代の若者ですが、その多くが、一家の大黒柱として、家計や兄弟姉妹などの学費を負担しています。このため、彼らが日常を取り戻すことができれば、彼らの家族までもが救われます。

前述の通り社内でもローン・プログラムを実施しますが、これでは賄えないほど重大な被害を被った者を皆様からの寄付で救済できればと考えています。破損した家屋の写真や業者の見積もり等も併せて提出させた上で、不公平のないよう、使わせていただく所存です。

目標額に達したため、終了とさせて頂きました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございます。

また、海外にお住まいにつきましても、義援金のゴールに達しましたので、受付を終了させていただきました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ここから先は

0字

シリコンバレー、フィリピン、東京の3ヶ所に拠点を置くBrighture English Adacemy 代表、松井博が、日々あちこちで感じ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?