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「英語のハノン」の効果を最大にするのは、「発音」のレッスンだと思う

Brightureには日々さまざまなお問い合わせがあります。なかでも「初心者ですが、Brightureのレッスンを受けても大丈夫ですか?」「学生以来、英語から離れています。中学レベルの英語力ですが、どのレッスンから始めたらいいですか?」といった質問が多く寄せられます。

こんな方にオススメしているのが、発音のクラス(PP)です。このクラスでは、主に英語の音にフォーカスして、発音を練習します。1コマ50分のレッスンは全て英語で行われるので、講師とある程度コミュニケーションできることが望ましいですが、練習用の単語や文の意味を必ずしも理解する必要はありません。

そして私自身、「最初に発音をやってよかった」と、心から思っています。最近始めた「英語のハノン」の例文の読み上げで確信しました。

「英語のハノン」は、英文法を音だけの世界で運用可能にする英語の教則本です。学校文法を体系的に学び直し、643のパターン・プラクティスを通して、「知っているだけの英文法」を「真に使える英文法」へとアクティベートします。

筑摩書房(英語のハノン 初級)

中の人がこんなこと言うと、宣伝っぽくなってしまって嫌ですが、「Brightureの発音クラスと英語のハノン」の組み合わせ、最強です!

※この記事では、「英語のハノン」を取り上げていますが、シャドーウィングも同様のことが言えます。現在、独習でシャドーウィングに取り組まれているなら、先に発音レッスンを受けることで、その効果は何倍にもなります。


「発音」って大事なの?

最近は発音の大切さが広く知られるようになったせいか、以前にも増してこの質問が増えています。

これに対する私の答えは、「めちゃくちゃ大事!」です。

私は普通に日本で教育を受けましたが、学校の授業で、正しい発音やそのメカニズム、スペルと発音の関係を学ぶ「フォニックス」を教えてもらったことがありません。授業中に聞く音源も機械的でナチュラルではありませんでした。そうやって覚えた発音は、日本人特有の癖の塊でした。でも学校や日常生活の中でその発音を指摘されることはなく、なんとなく通じてるっぽいから大丈夫だと思っていました。もちろん、流暢に話す日本人をみると「あんな風になりたい!」と思いつつ、語彙力や文法に意識が向いていました。

でもこれって、私だけが特別じゃなくて、同じように思っている人って結構いるんじゃないかと思います。どうでしょう?

そんな私が発音の大切さに気づいたのは、Brightureに留学して、初めて出会った「フォニックス」に衝撃を受けてからでした。それまで正しいと思いこんでいた音が、全く違うものだったのです。レッスンでは、「筋トレか?」と思うくらい、発音練習が繰り返されます。自分ではできていると思っているのに、一向に減らない講師からの指摘や、回らない舌と開かない口にくさくさしていました。

その時の実際の音声を載せます。聞いていただくとわかりますが、バリバリの日本人アクセントで、おかしなところにイントネーションが入っています。言葉もぶつぶつ途切れていて、流暢とはほど遠いです。

留学開始から約1ヶ月半が経過した頃の音声です。

この状態で話したら、使っている言葉がビジネス用語で、文法が完璧だとしても、英語話者には相手にしてもらえません。それがビジネスの場なら、商談相手として相応しくないとみられます。複数人での雑談の場だと、一回で言いたいことが伝わらず、次第に話の輪から外されてしまいます。

なので、相手に伝わる発音を身につけることは大事です!

こちらが、留学当時から約3年が経過した最近の音声です。

比較しやすいように同じマテリアルを使っていますが、これを見たのは3年ぶりです。それなのに、思っていた以上にするする読めました。これは、語彙力が上がったというより、音の出し方を学んだことで、予測できるようになったからです。
流暢さはまだまだ伸び代があります。イントネーションやアクセントも日本語の癖が抜けきっていません。それでも、留学当初と比べて結構良くなっていると思います。

話題の「英語のハノン」ってどうなの?

さて、次に「英語のハノン」についてです。

昨年からTwitterのタイムラインで見かけるようになった「英語のハノン」。初めのうちは、それが一体何なのかすらも知りませんでした。徐々に、「英語に関する本らしい」「パターン・プラクティスらしい」「とにかくめちゃくちゃいいらしい」という、断片的な情報が入ってくるようになりました。「気になる。でもセブには実物がない……」と、期待ばかり膨らんでいました。なので、帰国してからすぐ本屋さんに駆けつけて、初級を購入しました。まだ1周目ですが、1日1ユニットずつ進めています。

各ユニットに、日本語で解説が載っています。難しい文法用語はあまり使われていなくて、シンプルな説明です。ですので、英語学習をやり直したい方に、もってこいの一冊だと思います。
文法知識も強化したい私ですが、まずは1周終わらせたいので、この部分はサラーっと流す程度にしています。私の場合、ガッツリ読み込むと負担に感じ続かないことが多いので、この流れにしました。でも2周目以降は、日本語の解説もしっかり読み込んでいこうと思います。

サクッと解説を読んだら、さっそく例文を声に出して読んでいきます。音源のスピードが、slow と natural の2パターン用意されています。私は必ず natural スピードで再生しています。その理由は、slow スピードに耳を慣らさないためです。どうしても音のつながりが聞き取れないときに、slow で確認するのもいいと思いますが、そのスピードで練習して慣れてしまうと、そのあと natural に移行するのが大変です。「ちょっと早いな」と思っていても、人間の耳はちゃんとそのスピードに慣れてくるので安心してください。

ちなみに、Brightureでやっている新しい講師のトレーニングでは、トレーニーが生徒役に対してゆっくり話しかけると、自然なスピードでレッスンするように指示がされます。ですので、初めてBrightureのレッスンを受けた方の中には、講師の話すスピードに驚かれる方もいると思います。でも、その早さに驚くのは最初のうちだけで、あとは知らないうちにそのスピードに慣れていきます。

話を戻します。最初から natural スピードでハノンの例文を再生して読み上げていますが、これが意外にも、聞こえるし読めるんです。初見の単語や、そもそも苦手な発音・音の繋がりは、どうしてもつまづいてしまいますが、PPのレッスンで、普段から苦手な場所を知っているため、「私ってだめだ。全然できない」と、落ち込むことがないです。

「発音レッスン」×「英語のハノン」

「英語のハノン」を始める前は、例文読み上げでどのくらい引っかかるか想像できずに、ちょっとビビってました。でも、音源から聞こえる音の消失や繋がりは、発音のクラスで繰り返しやってきたことです。怯んでいた割には、サクサク読み上げることができます。しかも、スパルタ講師たちに思いっきりしごかれてきたので、自分の苦手な箇所が先読みできます。

「英語のハノン」に出てくる例文は、日本人が発音しにくい組み合わせを意識して作られていると、どこかで目にしました。なので、これをやり込んでいけば、それらの音を克服できるようになります。でも、この本には、音の出し方に関する細かい記述がほとんどありません。そのため、自己流でやり込んでしまうと、間違った発音が身についてしまう可能性も少なくないと思います。一度ついてしまった癖を直すのは、本当に大変です。Brightureに留学してから自己流の癖を取るのに苦労する方も少なくありません。自己流の癖がガッツリとついてしまう前に指摘をもらって、正しい音を身につけることが大切です。なので、先に発音をしっかり学んでから「英語のハノン」に取り組むと、その効果を最大にしてくれると思います。

このように、発音の仕方を知ってからやるのと、そうでないのとでは、ユニットの進み具合や、本人の満足度にも影響するのではないかと思います。私は先に発音を学んでいたことで、過度な負担なく、楽しみながらユニットを進めています。でも、もし知らずにやっていたら、根気強くない私は、途中で投げ出していたかもしれません。

「英語のハノン」に便乗して、Brightureの発音レッスンを受けてもらいたいわけではないです。
でも、「英語のハノン」をより効果的にするには、「発音レッスン」は必要不可欠だと思います。
なので、音のメカニズムをしっかり説明できて、日本人の癖をきちんと指摘するところであれば、Brightureじゃなくてもいいと思います(でも、Brightureのレッスンを受けてくれると嬉しいです!)。

少しでも気になったら始めてみましょう!

「中の人の言うことだしなー。やっぱちょっと胡散臭いよね」って思う気持ち、わかります! 私だったら確実にそう思います。でも、「発音レッスン」×「英語のハノン」の組み合わせ、本当に最強です。ですので、少しでも興味を持った方は、ぜひこの組み合わせで始めてみてください! その場合、先に発音をやってから、英語のハノンを始めるのをオススメします。
理由は、前述した通りですが、まさにこのことについて呟かれている方がいらっしゃいました。

ちなみに、Brightureの会員専用オンラインレッスンサイト「My Brighture」に会員登録すると、無料で体験レッスンを1回受けることができます。
「結局、自社サービスをオススメするんかーい!」と、思われたそこのあなた。もちろんオススメします。Brightureのスタッフになる前は、生徒としてガッツリしごかれていました。卒業後も定期的にレッスンを受けていて、ゴリゴリしごかれています。だからこそ、本当にいいカリキュラムだと、自信を持って言えます。
というか、無料体験レッスンなので、受けない手はないですよー!!

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英語に関する質問を受け付けています。後日、Brightureの講師がYouTubeビデオで回答します。質問は英語・日本語どちらでもOKです!
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