ドンとworry!/大江秀明

この前、テレビをつけたら、センター試験会場の映像が流れていて、懐かしい気持ちになりました。
僕も当時、寒い中一人で会場に向かって、すごく緊張しながら受験したことを覚えています。
あのときの体調は、良くも悪くもなく、という感じでした。 自分は読書したり、音楽を聴いたりして気を落ち着かせるタイプだったので、空き時間はずっと本を読んだりしていました。 


今でも、よく覚えているんですけど、すごく嫌だったのが、暗記したはずの単語とか公式とかをふと忘れてしまって、あわててノートを見返して思いだすけど、他にも何か忘れているんじゃないかという不安に駆られることでした。 もう、試験前にそういう気持ちになるとげんなりするので、無理して勉強のことは忘れるようにしていました。
そのためか、落ち着いているように見られていましたが、内心もう必死で、別のことに気をそらすことでいっぱいいっぱいでした。
まあ、でも、試験が始まってしまったら、意外と落ち着いて解けたことを覚えています。

 試験会場に入るまでは非日常な光景だったのですごく緊張していたのですが、テスト用紙と向き合っちゃえば、いつもやってきた勉強やテストと同じ話だったってことかもしれません。
できることはできるし、できないことはできないわけですね。 この文章を読んでくれている人たちは、今何を抱えていて、どういこうことを考えているのか全部分かるわけではないので、当時の自分だったらこんなことを教えて欲しかったなっていうことを伝えますね。 

今の自分の置かれている位置は、自分だけのものです。
幸運に恵まれた人、不運に苦しんだ人、本当にいろいろな人がいますが、今の皆さんと全く同じ心境で、同じ状況の人は一人としていません。
つまり、皆さんがこれから歩む道のりは、この長い人類史上、誰も歩んだことのない道のりで、本当に何が起こるかわからないです。 加えて、未来を思い通りにする方法はないです。ちょっとでも思い通りに近づくように努力することくらいしかできないわけです。 

それならば、残った時間で、やれるとこまでやっちゃって、あとはドンと構えときましょ。 いつも応援しています。

大江秀明

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