告別

燻んだアルバム また 1ページ1ページ
目眩く残響 まだ 四肢を縛っている
潰れた心臓が まだ 虚構に愛されている
言葉にならないな なんて言葉を紡いでいる

痛みだけ残して
何処に行ってしまったのでしょう 馬鹿
知らないことなど 忘れてしまえよ
君なんて知らないままでいい

嫌いになれないだなんて意気地無し
元通りになるだなんて嘘吐き
あの時見せた微笑みに
ずっと出会えないままで

刹那に一生を貼り付けたまま
吸えるはずもない空気が 肺を刺している

廃れ行く星、二人取り残される夢を見た
全てが敵の世界、二人立ち向かう夢を見た
海の果ての島、二人辿り着く夢を見た
誰もいない部屋、一人取り残される夢!

「君なんて」
また また 無くしてしまうの?

錆びついた記憶が動き出さないように
綺麗なものが綺麗であるように
かつての君であるように
二度と出会えませんように
君を忘れないために

どうかお幸せに どうかお幸せに
どうかお幸せに どうかお幸せに

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