白い部屋

前より幾らか 窮屈な白い部屋 
ばら撒いた悪意が 隅へと追いやる
天井の明かりは こちらを見ている 
そっぽを向くこと それすら許さない
現実逃れの幻想のリプレイ 
それほど楽しい話も浮かばない
それぞれ地獄が忙しいというのに
冷たい空気に話して仕方ない

壊れた舞台装置 勝手に消えたって
誰の一部でもない命
大切にしたって何にも残せない
行き過ぎた決定論 変わらぬルーティーン
誰が責めるわけでもないのに 
どうでもいいことをどうにもやめられない
こびり付く記憶と 眩しさの理由
君が全部わかったら
黒が見える 黒が見える もっと
水晶体がもう濁り切ってしまう!

通り過ぎた目的地 
遠回りで拾い集める通過点
祝福は唇を噛む
この苦悩も全部意味が無いな
ありふれた言葉を藻掻いた

どこで間違えた
こちらは生憎 手に入らないもの
足掻いてなれないものが憎い
憎くて仕方がないでしょう
壁が迫り来る! 増え過ぎた荷物 
何から捨てればいいんでしょう
手放したくないよ でも見たくもないよ
錆びた鎖全部無くしたら

どこで間違えた
こちらは生憎 生まれ落ちた罪 
返せない愛を償うだけ
哀れで仕方がないでしょう
壁が迫り来る! 増え過ぎた荷物 
何から捨てればいいんでしょう
手放したくないよ でも見たくもないよ
錆びた鎖全部無くしたら 何が残るでしょう


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