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【ライブ日記#27】 『ソール・ライターの原点』

以前Bunkamuraでソール・ライター展がやっていた。当時名前も作品も知らなかったのに何故観に行ったのだろう。思い出せないが、ポスターになっていた写真がとても素敵だったのを覚えている。そこからポストカードを買って、作品集を買って、今に至る。「ソール・ライター」の文字にまた出会えて嬉しい。さっそく観に行った。

今回はヒカリエの9階。当日券売り場に並んでいると大学生、親子連れ、観光客など、とにかくいろんな人が観にきていた。写真って年齢も国も関係なく楽しめるからいいですね。

ソール・ライターの写真はどれも「普通」で好き。それは平凡という意味ではなく、飾っていないという意味。こっちを向いてニッコリ笑っていたりするものはほぼ無い。どれも写真を撮られようとしていない自然さがある。でも額縁に入ってこう見せられると、この瞬間がすごい尊く見えるのはなんでだろう。自分の周りでもこういう風景ありそうなのに。写真を見て、日常はなんでもないけどなんかいいなと思える点の集合体でできてるのかもしれないと思った。写真はその点の一つを抽出してるだけで。

今回の展示は全面写真撮影OKだった。制限をつけないと撮りすぎてしまうと思ったので、いいなと思った3枚だけ写真を撮ろうと思って中に入った。
まず1つめに撮った写真は、椅子で寝ている人の写真。うたた寝している人の後頭部が映っている。顔は映っていないのに首の角度で寝ているとわかる。こういう人の無意識の仕草って素敵ですよね。
2つめは二人の尼さんの後ろ姿。着ている黒い服が風になびいている。歩くのが速そうでもあるし、自信を持って進んでいるようにも見えた。
3つめは女の子が頬杖をついて横を見ている写真。頬杖をついてまで一体何を見ているんだろう。

会場を出るとお土産コーナーがあった。今日はチケットだけを持って出た。

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