スキズ SKZFLIX考察 旧版
まずは、2023年10月22日公開のティーザーから、こちらの言葉を。
※2017/11/27 追記※
SKZFLIX & "Leave" MAKING FILM公開を受けて書き直した最新版の考察はこちらです!↓
かなり長いので、以下の目次から、気になるパートに飛んで読んでいただくことをお勧めします!
シリーズのおさらい
考察に入る前に、関係のあるMV等①~⑦をおさらいしておきます。
①"바보라도알아(Mixtape: On Track)" (2020/03/25)
②UNVEIL: TRACK "B Me" (2020/09/06)
③"애(Mixtape: OH)" (2021/06/26)
④"The View" (2021/09/03)
⑤SKZFLIX Teaser (2023/10/22)
⑥UNVEIL: TRACK 2 "Leave"|SKZFLIX Sequel (2023/10/23)
⑦SKIZFLIX (2023/11/03)
※リノとアイエンに関しては、それぞれ本名のミンホ、ジョンインと表記しています。
①"바보라도 알아(Mixtape: On Track)" (2020/03/25)
映画サークルStray Kidsが、サークル初の短編映画作品“바보라도알아(バカでも分かる)”を作る。俳優ミンホの相手役の女の子のことが好きだったヒョンジンが、ミンホと彼女が手を繋ぐシーンを邪魔したことで撮影が中断。
【ポイント】
・映画はおそらく未完成に終わり、ヒョンジンとミンホは決裂した。
・ヒョンジンのことを心配そうに見つめるアイエンはどのような存在か。
②UNVEIL: TRACK "B Me" (2020/09/06)
他の7人はさらに苦しそうな表情が多い。
ミンホは車に轢かれて倒れ、そこにハンが駆け付ける。
一方では、8人が楽しそうにバスケをしている“B Me”という映画がスクリーンに映し出され、車に集まった8人がそれを穏やかな表情で眺めているシーンも。
【ポイント】
・パボアラで決裂した後のストーリーか。サークルは解散し、8人はばらばらになったのか(交通事故以外は、実際の出来事というより抽象的なイメージに落とし込んでいる印象)。
・フィリックスの異質な存在感。
・ミンホを轢いた車と、スクリーンを眺める8人が集まっている車は同じか。
・バスケをするシーンは8人の過去(パボアラの初期のようにサークル活動をしていた時期)か、それともパラレルワールドか。
③"애(Mixtape: OH)" (2021/06/26)
卒業して以降、ばらばらになった8人。
ヒョンジンは部屋で黙々と絵を描く。別の場所からジョンインが電話をかけるが、ヒョンジンは部屋を出てしまい、電話は繋がらない。
左腕が治ったミンホが、ヒョンジンのいない部屋を訪れ、卒業証書とメモを置いて立ち去る。
フィリックスがケーキのろうそくに火をつけて願いごとをすると、バンチャン、チャンビン、ハンの3人と一緒にバスケをする様子が浮かび上がる(この時バスケコートに置かれたケーキのろうそくには火が点いたまま)。
部屋に戻ってきたヒョンジンはミンホの書き残したメモを見つける。
【ポイント】
・ミンホの腕の怪我はB Meでの事故のものか。
・ミンホが見ていたカレンダーの3月25日は、スキズのデビュー日、パボアラの公開日。
・ハンがいたバス停の壁とフィリックスが読んでいた本のページには同じ言葉が見られる。"DREAMS COME TRUE TO THOSE WHO TRULY WANT THEM(夢は本当に望む者に叶う)"
・ミンホがヒョンジンに残したメモには何が書いてあったのか。
・フィリックスの異質な存在感(パート2)。彼は、8人が再び笑い合えることを願っているのか。
・4人がバスケをしているシーンでろうそくの火がついたままなのは、単にフィリックスの夢であって実現していない出来事だからか。
④"The View" (2021/09/03)
全体的に8人とも晴れ晴れとした表情。
場面が変わると、"DREAMS COME TRUE TO THOSE WHO TRULY WANT THEM”のネオンサインの前で、ケーキを持ったフィリックスが願いごとをしている。
8人が集まり、全員でろうそくの火を消し、笑い合う。
【ポイント】
・パボアラとB Meがテレビに映し出されているのは、その2つとは違う世界線であることを表しているか。
・ろうそくの火が消えたことは、애(OH)からフィリックスが願っていた「8人で笑い合いたい」という夢が叶ったことを意味しているのか。
⑤SKZFLIX Teaser (2023/10/22)
このnoteの冒頭にあげた部分。1人1節ずつ担当し、映像もそれに合わせて移り変わる。ここでペアのようなものが見いだせる。
【ポイント】
・ヨンボクの「僕はもう帰らないといけない」、全員(?)の「僕たちは君に会いに行くよ」から、ヨンボクがパラレルワールドから来ていて、一時的に皆の前に姿を現したが、また帰らなければならないということか。
※①パボアラでは、Flixの役名は「필릭스(フィリックス)」だったが、⑤⑥⑦SKZFLIXからは「ヨンボク」に変わるため、この記事でも表記を合わせています。
⑥UNVEIL: TRACK 2 "Leave"|SKZFLIX Sequel (2023/10/23)
ケーキを前に願いごとをするヨンボク。かつて(あるいはパラレルワールドで)8人が一緒に走った廊下にも、バスケをした体育館にも、今はヨンボクひとりしかいない。
【ポイント】
・ヨンボクの異質な存在感(パート3)。彼は、8人が再び笑い合えることを願っているのか。なぜ今は一人でいるのか。
・"Leave"は Sequel(続編)とあるので、公開日は⑦SKZFLIXよりも前だが、内容的には⑦SKZFLIXより後(あるいはヨンボク中心のスピンオフ的なもの)なのか。
⑦SKZFLIX (2023/11/03)
映画サークルStray Kidsは、今回も短編映画祭の準備に取り掛かる。
美術の授業に行かなかったミンホは、スーパーの前で、見知らぬ少年ヨンボクに声をかけられる。映画監督のハンと脚本家のスンミンは、ミンホたちを俳優に誘い、パラレルワールドがテーマの映画"LEAVE"を作り始める。
映画のクライマックスのシーンでは、特殊効果を作るために奮闘したり、何度も取り直したりと、8人は懸命に努力を重ねる。ようやく出来上がった映画を、同じく俳優だったジョンインと一緒に観ていたミンホは、もう一人の俳優だったヨンボクが映画に全く映っていないことに気づくが、他のメンバーに尋ねても、誰もヨンボクの存在を覚えていない。
ミンホが走ってスーパーまで行くと、怪我したヨンボクがいる(ミンホにヨンボクが見えているかは不明)。
【ポイント】
・短編映画コンクールの名前は"Multi-Universe Short Film Festival"。コンクールのポスターには、やはり"DREAMS COME TRUE TO THOSE WHO TRULY WANT THEM”この言葉が。
・ヨンボクの異質な存在感(パート4)。ヨンボクのセリフが「僕はもう帰らないと」であること、完成した映画に映っておらず誰も覚えていないこと。
※その他のポイントについては、次の「現時点での考察」の「SKZFLIXに残された謎」に詳しく書いてあります!
現時点での考察
ここからは単なる考察なので、合っているのかどうか私も不安です笑。「~である」などと断定的に書いていますが、全て「~である、と考えることもできませんか…?」という仮説だと捉えてください(予防線張りまくり)。
3つのパラレルワールド説
【世界線A】パボアラ→B Me→OH
中高時代、映画“바보라도알아”の制作過程でヒョンジンとミンホが仲違いする→8人がばらばらになり、ミンホは交通事故に遭う→卒業後も離れ離れになる世界線。
ここでフィリックスが現状を書き換えたいと願う(OHでろうそくに火を灯し、祈る)。
【世界線B】View
【世界線A】を経験したフィリックスが願う、理想の世界線。
ろうそくを吹き消したので願いが叶ったようにも思えるが、これらは実際に起きたことではなく、フィリックスの想像に過ぎない。
【世界線C】SKIZFLIX→Leave
フィリックスが【世界線A】での現実を書き換えた新たな世界線。
SKIZFLIXの冒頭で誰か(おそらくフィリックス)がろうそくを吹き消したのは、8人がばらばらになるのを阻止することができたということを意味する。その具体的な方法はおそらく以下の通り。
(ここからさらに私独自の仮説になっていきます、すみません笑)
フィリックスは、 “바보라도알아"の映画作りにミンホが参加できないように仕組み(【世界線A】からミンホを連れ出した?)、それが起点となって【世界線C】が生まれる。フィリックスはヨンボクへと名前を変え(?)自身も映画サークルには加わらず、他の7人と知り合わないまま過ごす。
そのおかげで、残りのサークルメンバーはばらばらになることなく、数々の作品を作り受賞を重ねてきた。
ここで、彼らが過去に作ってきた作品の中に “바보라도알아"、"B Me"という映画があるのだと考えたい。彼らは【世界線A】で現実だった出来事を、何も知らずに映画作品にしていたのではないだろうか。ヨンボクの行動によるパラレルワールドからの影響が少なからずあるのかもしれない(前世の記憶的な)。
そして今回作る"LEAVE"も、なぜかパラレルワールドがテーマ。ヨンボクはミンホを散歩に誘い、「有能な俳優」を探していたハンたちに引き合わせる。
高校生のハン・スンミン・ジョンイン、大学生のバンチャン・チャンビン・ヒョンジンがメンバーの映画サークル。そこにミンホ(とヨンボク)が加わり、彼らの映画製作が始まった。
映画を撮り終わると、ヨンボクは一旦【世界線A】に戻り、ミンホ以外はヨンボクのことを忘れてしまう。自分を探しに来たミンホの前に再び姿を現したヨンボクは、怪我を負っていたことから、冒頭で怪我をしていたミンホの代わりに何かをしていたのではないか。
・・・以上です。
いやぁ…最後のヨンボクの怪我の原因が全く想像つきません。でも、フィリックスが自分を犠牲にしてミンホ(あるいは自分以外の7人全員)を助けようとしているように見えてしょうがないんですよね…。
SKZFLIXに残された謎
・最初に聞こえる、女性と男性の声とガラスの割れるような音は何か。ミンホの過去に関係があるか。
・ヒョンジン以上のヒョンラインは大学生なのにミンホだけまだ高校の制服を着ており、ヨンボクと同じ「美術の授業」を受けている設定なのはなぜか。→SKZFLIXのミンホは、ヨンボクが【世界線A】の過去から【世界線C】に連れてきた高校生のミンホ?(ヨンボクはミンホのことを「형=兄さん」と呼びながらも、タメ口で話しかけている)
→(※2023/11/27追記※ この2人の出会いのシーンは中高時代で、映画を作ったのは大学生になってから。)
・ヨンボクが、ミンホの手元の紙(台本?)を見てから「どうして俳優になりたいわけ?」と尋ねる。ミンホが持っている台本に“가려줘”と書かれていることと、次のミンホの返答は伏線か。
・ミンホが全くヒョンジンのことを意識していないのに比べ、ヒョンジンはミンホのことを気にするそぶりがあるのはなぜか。
ハンの応募映像に映るミンホをじっと見つめたり、バスケのシュートを外すミンホを意味ありげな表情で眺めたり。さらに、ヨンボクがいないことに気づき部屋を飛び出して行ったミンホを、唯一追いかけようとしているのもヒョンジンだった。
・コーヒー牛乳といちごミルクのやり取りが表すものは何か。
・最初のミンホの怪我と、最後のヨンボクの怪我は何が原因か。B Meでのミンホの交通事故か、B Meで怪我していたアイエンとも関係があるか。
・なぜミンホ以外はヨンボクのことを忘れてしまうのか(なぜミンホだけはヨンボクのことを忘れなかったのか)。パラレルワールドの行き来が原因か。
・最後、ミンホはヨンボクの姿が見えているのか。ヨンボクの怪訝そうな表情は何か。
・このドラマのつづきはあるのか?!
考察の最新版を書きました!↓
おまけ
ここまで読んでくださった方、お疲れさまでした。ありがとうございます。
ここからは雑談です。
まず全体を通して、リノさんの演技がすごく上手だなと。パボアラの時点からちょっとした表情とかが良いな〜と思っていたら、SKZFLIXでのセリフがあまりに自然で驚きました!ぜひ俳優デビューしていただきたい!
あと、SKIZFLIXで、美術の授業にヨンボクがモデルにした「ジニョン」って…J.Y.Parkさん…ですかね(?)あの方、本名パク・ジニョンさんだよね(??)
ピリ君がリノさんに向かって真剣な顔で言うから「え、誰!キーパーソン!?」って思ったんだけど、J.Y.Parkさんだったらほんとに面白い(絶対違う)。
そして最後に言いたいことは、これ。
このシリーズでずっとバスケットボール保管係だったチャンビンさんが可愛くて。。。みんなでバスケをしたのがめちゃくちゃ楽しかったんだね、またバスケできるといいね(涙)…というのは、物語内でのエピソードですが。
ビハインドとか見ると本人は決してバスケが得意なわけではないところがまた…(ああごめんねごめんね上手だよ、ビ二)。最推しなのに完全に脇役でちょっと残念…とも思っていたんですが、SKIZFLIXでのこのトェッキ、すごくいい味を出していて、大変可愛かったので載せておきます。
この「自分の考えを貫いて」って「줏대 있게…」ですね。こういう小ネタいれてくるの最高。
ただし、他の方の考察に、「チャンビンに主体性がないのはおかしいから、これはやはりパラレルワールドの世界である」というのがありました。なんか面白い。
さあ、リーダーバンチャン監督ハンと一緒に特殊効果を作るよ!だけどさすがは筋肉担当。板を強く踏み過ぎて、空気中に埃をぶちまけます。
大変長くなりましたが、今回は以上となります!
スキズが気になったタイミングでこのMusic Dramaが公開されて、どきどきしながらも楽しんで観ることができました。ビハインド出してほしいなぁ。今後、謎が明らかになるのか、それともさらに謎が深まるのか、注目していきたいです!
今後の予定
・①~⑦の作品をより詳細に見ていくnote(計7本)
・8人の担う役割とアトリビュートについてのnote
・スキズの他のMVについてのnote