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よちよちある記#268『麻婆豆腐』

大好きな料理『麻婆豆腐』
中華料理のお店に入って
メニューにあったら頼んでしまう

お氣に入りの味付けが
何処のお店だったか?
いつも忘れてしまう

そして同じように
この味は違うな〜ってのが
何処のお店だったか?
いつも忘れてしまう…

植木の先生の現場の
お手伝いに行った日のランチ

麻婆豆腐がメニューにあったので
丼にしてって頼んで
楽しみに待つ

丼になって出てきた麻婆豆腐は
見るからに美味しそうで
期待を膨らませたひと口目

山椒が効いててピリピリと痛い

あぁ やらかした…
この山椒の感じはダメなヤツだわ…

くちびるから口の中から
ビリビリしてきた

思わず口を出る
「うわぁ〜辛れぇぇーーっ」
の言葉に
一緒にいた職人さんが
「前にもここの麻婆豆腐食べて
辛れーーーっ!って言ってたよ」と

とほほ…
学習機能がまるで働いてないじゃん

ビリビリして味なんて
どんどんわからなくなってく

こういう味が好きな人もいるし
こういう味が苦手な人もいるし
面白いね〜他者との違いって

 

料理の味付けのことで
いつも思い出すエピソード
大まかな話は以下のとおり

かの信長さんがついに京都を治め
当時名を馳せた
一流の料理人を召し抱え
最高の料理を出してみろ!と

腕によりをかけ贅を尽くした料理を
信長さんの前に
ひと口食べた信長さんは
「何じゃこりゃー!!」と大激怒

料理人は平身低頭し
もう一度作らせてほしいと

次に作った料理を口にした信長さん
ひと口食べふた口食べ
美味い美味いと平らげたそうで
「やればできるじゃねーか
最初からこういう料理を
作れば良いのじゃ」
とご満悦の信長さん

さて
この料理人は手を抜いてたのだろうか?
ときの天下人に対して
まさかそんなことは許されない

京都の澄み切ったお出汁の繊細なうす味で
腕によりをかけて出したのが最初の料理

次に出したのはどんなだったのか?

信長さんの出身地の尾張は
肉体労働で過ごす人たちが多く
塩分補給のため自然と
味噌や濃い味付けの好まれる土地柄
そんな味付けで育ってきた信長さんに合わせ
繊細なうす味でなく
濃い味付けの料理を作り直したそう

 

この逸話から何を考えるか??
色んな切り口がありそうですなぁ

『相手のニーズがどこにあるのか?』
非常に大切なこと
規格モノでなく
感性によるものだから
尚さらそのニーズを探るのは
容易なことではないってことね

そしてまた
成り上がった信長さんを
味もわからぬ田舎者と蔑み
溜飲を下げていたであろう
京都の人たちのプライドも垣間見える

一流の料理が必ずしも
万人に受けるわけでもなく
好きなものは好きって
背伸びをせずに味わえるのがいいなぁ

ときにはカップラーメンや
スナック菓子も食べたいしw
 

次に行ったときには
本格的な味付けは
わからないんですいません…って
山椒を入れないように頼んでみるかな
お店の人に失礼に当たるかな…??

今日もいい1日✨

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