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よちよちある記#208『たわわに実った秋』

たわわに実った柿の木
今年は当たりの年みたい
実りの秋って言葉を
こうして目にして実感する

自分の実の数が多すぎて
その重さに枝が折れる
っていうこともあるらしい
そんなちょっと頭の悪い話もあったり

実りのアタリ年ハズレ年が
交互にあったり
甘柿の苗も寒い土地に植えると
渋柿になっちゃったり

柿の木ってのは
長所だけでなくバカっぽい短所も多くて
面白い植物だなぁ〜
 

昨夜 飲み始めてから
つまみになるようなものが見当たらず…
仕方無しに近くのコンビニまで歩く
10〜15分ほどの道のり
幹線道路とは違い
街灯の明かりも少なく
真っ暗な夜道をひとりてくてくと歩く

ふんわりといい香りに反応し
思わずそこのお宅の庭木に
鼻を近づける

金木犀が咲いて
秋の訪れを告げている

日中の移動では
あまり金木犀の香りに氣付かず
視覚的に金木犀の花の存在に氣付くばかり
暗い夜道で視覚的な
制限を受けていたからこそ
とてもいい具合に秋の香りを味わえた

春の沈丁花
夏の梔子
秋の金木犀
今年も『三大香木』コンプリート

便所の芳香剤の香りにしか
思えなかった小さな頃
(決してトイレなんて言う
オシャレなものでなく“便所”ね)
下水の整備もされておらず
強い臭いに包まれてた便所には
とても強い毒々しいあの香りを使って
臭いを誤魔化してたんだよな…

小さい頃には
実家にあった金木犀の
その香りが好きになれず
ご近所さんが少し枝をくださいって
声かけてわざわざ持っていくのが
理解不能だったんだけど
この香りの良さを理解できるようになり
大人の階段を登ったんだと実感する

1年に一度秋の訪れを告げるだけの
本物の金木犀の香りよりも
一年中便所の中で強い香りを放つ
便所の芳香剤の方が自分の中では
刷り込みとして強い存在感で

本物の香りが強く良いからこそ
芳香剤にしたのではなく
毒々しく臭い芳香剤みたいな香りを放つ
何とも臭い木だなぁって思ってた
 

捉え方や意味付けがひっくり返り
世界の見え方がどんどんと良くなっていく

もっと良くなれ
もっともっと良くなれ
 

今日もいい1日✨

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