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よちよちある記#439『何様』

いやぁ
安定のおもしろさ
内面の描き方がエグすぎる

そうそう
そんなキレイなことばかりじゃ
済まないのよ…
にんげんだもの
汚いもの醜いものがあって
当然じゃないのさ

読み進めるのはサクサクいくけど
結構なエネルギーが必要な本

そして最後に
〈解説・若林正恭(オードリー)〉
ときたもんだ

若林さんの文章にまたまたシビレた

ーーー以下引用ーーー
「何者」でもなかった人は、社会の、会社の、利潤追求の激しい回転の中で自我の尖った部分や出っ張った部分を削られていく。
全く削られずに済む人は、天才かバカだ。
つまり”まともじゃない人“である。
まともじゃない人に憧れる気持ちはとうの昔に捨て去った。

ーーーーーー

社会に出る前の人は、まさか自分が”仕事のできない人間“であったり”取るに足らない凡庸な人“だとは思わない。
心の中で、そういった人を否定してきたり見下したりしてきたからまさか自分がそんな人間だとは思わないのだ。
だから、背伸びをしたり、ダメ出しをされたら反発もする。
だけど、そういったものは”社会の、会社の、利潤追求の激しい回転“の中で削られていく。

ーーー引用終わりーーー

作品に触れていくために
ここからさらに
掘り下げていかれるのだが…

この解説を3回も読み返してしまった

朝井リョウさんの本編が
この解説のための
前フリじゃないか?
(大変に失礼…汗)
と思ってしまうほどに
心の内なるところを
鋭くえぐられる

こういう文章が
読めるほどに成長した
ってことなのか??

オードリー若林さんって
スゴイな…

ひとつの世界を極めし者の
圧倒的なたくましさ力強さ
分析能力そして語彙力
伝える能力の高さ

いやぁスゴいわ

結構なエネルギーが必要なので
じっくりと読んでみてくださいな

今日もいい1日✨

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