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よちよちある記#432『君のクイズ』

誰かが面白かったーって
言ってたのか?
SNSで目にしたのか?
確かそんな記憶だけども

BOOKOFFで探しものをしてたら
サーッと流してた視線に
あれ?っと何かが引っかかり
視線を戻してじっくりと追いかける

これだ!
『君のクイズ』

帯に踊る名前の豪華さよ
この煽り方たるや…
いっちょ踊らされてみるかー?

クイズ番組の決勝戦で
まだ一文字も
問題が読まれぬうちに
ボタンを押し正答する
という不可解な事態…

設定としては面白そう

読み始めたらグイグイと
のめり込んでしまった

ーーー引用ーーー

答えがわからない。押したのはいいけれど思い出せない。問題文の先を予測してみたが見当違いだった。そんなことは頻繁にある。でも僕は恥ずかしがらず、堂々と誤答を口にした。学校のテストで空欄を作ることがもったいないように、クイズをしているのに何も答えないのはもったいない。間違っていると思っても、取りあえず口に出してみる。間違っているのは誤答することではなく、恥ずかしがって何も答えないことだ。

ーーー引用終わりーーー

平易な言葉がテンポ良く並び
文章はとても読みやすい
クイズという舞台のため
聞いたこともないような
専門用語の特殊な問題に
特殊な答えもあるけれど
きちんと説明は入るし
主人公の思考に違和感なく
すっと感情移入してしまう

上手いなぁ〜

ーーー引用ーーー

どんな答えを出すかは人それぞれだが、なんにせよ僕たちはボタンを押す。過去の経験を思い出したり、誰かの知恵を借りたりしながら答えを出す。
競技クイズと異なるのは、この世界で僕たちが出題されるクイズのほとんどには答えが用意されていない点にある。僕たちは答えを口にする。決断を下し、行動をする。そして、自分の答えが正解だったのかわからないまま生きていくことになる。僕たちはしばしば後悔をする。自分の選択が間違いだったのではないかと不安になる。あのとき、こっちの答えを選んでいれば、もしかしたらーー僕たちは選ぶことのなかった答えのことを考える。
世の中のほとんどのクイズには答えがない。むしろ、答えがある一部の問題だけを切りだしたものが、僕たちがやっているクイズという競技なのかもしれない。

ーーー引用終わりーーー

人生観や世界観あるいは哲学を
こうまで語っている作者が
自分よりも随分と若いとは…

「自分の答えが正解だったのかわからないまま生きていくことになる」
「自分の選択が間違いだったのではないかと不安になる」
「僕たちは選ぶことのなかった答えのことを考える」

思い当たり過ぎてて苦しくなる笑

かっこ悪くたって
ダサくたって
他人の目なんか氣にせず
自分軸で生きてくしかない

起業するときに
エールとして送られた
兄弟子からの言葉

『どちらが正解か?なんて選ぶんじゃなく
自分が選んだほうを正解にすればいい』

ハッピーエンドに向けて
何が起きてもすべては
物語を盛り上げてくれるための
ネタやイベントに過ぎない

作者曰く
自分の過去の経験や
他人の知恵を借りながら
答えを出していく

いくつになっても
どこまでいっても
きっとそういうことなんだろう

師匠との出会い
兄弟子からの言葉
ちゃんと手元にあったや
ちゃんと必要なものは
あとは正解にしていく覚悟のみ!

『君のクイズ』
オススメします

今日もいい1日✨

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