よちよちある記#337『迷走中』

相棒の調子がすこぶる悪い

毎朝時刻を合わせるルーティン

朝 仕事に出かけるときに
時刻を合わせるにもかかわらず
お昼には5〜10分ほど進んでしまい

お昼に時間合わせを忘れたときには
夕方の仕事終わりで
10〜20分も進んでしまってる

だましだまし使っていたものの
流石にここまでの誤差が出てくると
時計本来の役割を果たしていない

　
腕時計のゼンマイの刻む
心地よいリズム
親父さんの使っていた
OMEGAの腕時計

今では形見として
弟の手元に渡ったあのOMEGA

毎朝時刻合わせをして
仕事に出かける姿が
働く大人の姿のような氣がして
早くそんな大人になりたいな
なんて憧れてた姿

耳に当てて聞こえる
あのチチチチチチチチッという
OMEGAの時を刻む音を聞くのが大好きだった
腕時計に対する想い入れは大きい

　
外の仕事をはじめるのには
頑丈でぶつけたり濡れたりに
氣を遣わずに使っていられる
G-SHOCKを腕にはめてたけれど
ベルトが傷んだのを機に

あの頃抱いた
機械式腕時計への憧れを形にするべく
SEIKO5Sportsが相棒の座へ

時々耳に当てて
機械式の音を聞くのが楽しい
毎朝時刻を合わせて仕事に行くのが
お楽しみのルーティン

けれども…
ここまで大きなズレを合わせる
毎朝のルーティンが
段々と苦痛になりはじめ

　
本来の役割に支障をきたし
流石にこれはちょっと…と
時計屋に持ち込んでみると

まず計測器に載せて調べられ
時を刻むリズムがどうにもチグハグで
中身が故障しているらしい

対応としては
お店で直すというよりも
メーカーに戻して
中身を交換することになるでしょう
とのことで
メーカーの修理用の
カタログを持ってきてくれて
裏蓋の刻印から型番や製造時期を調べて
中身のムーブメントを特定し
費用は15400円(税込)になります
とのこと

う〜む…
果たして高いのか？安いのか？

安かろう悪かろうの使い捨てでなく
良いものを直しながら長く使う
古くからものを大切にしてきた
先人たちの心持ちのようにありたい

そんな思いはあるものの
2万程度で買った腕時計に
そこまでかけるのは如何なものか…？

同じものを買い直すかなぁ？
と調べてみれば
今ではずいぶんと値上がりしてる

それから始まる迷いの日々
修理するのか？買い換えか？
SEIKO5か？G-SHOCKか？
それとも使い捨て感覚でチプカシか？
認知コストの大半を奪われて
過ごす羽目に…とほほ

脳内に回る言語は
「優柔不断は誤った行動よりもタチが悪い」

外仕事に使う腕時計に何を求めるのか？
価値基準 判断基準が明確にできていない
数十万数百万のものを
選ぶわけでもないのに
何をそんなに決めかねているのか…
時間という貴重な資源の方が
よっぽど価値が高い！

色？形？機能？価格？ブランド？
自分にとって何が
最優先される価値なのか？？

迷走は続き未だに結論が出ないまま

　
どれにしようかな～？
という楽しみながらの妄想の
範疇を超えはじめてきていて
最近では決められないこと自体が
とても苦痛になってきている…

言葉に落としてみたら
客観視できるかと思ったけど
この情けない有り様だけが
際立って浮き上がる

次にこの腕におさまる相棒は
はたしてっ！？

乞うご期待！！
と締めてみる

　
今日もいい1日✨