ゲーム忘備録（ロックマンゼロ）
こんにちは、急に寒くなってアホらしい日々ですね。
令和は人類に何を試してるのか分かりませんが体調に気をつけて過ごしましょう。
今回のゲームはロックマンゼロ。言わずと知れたCAPCOM有名タイトルのロックマンXの派生作品です。個人的には続編を出して欲しいタイトルですが昨今のロックマンシリーズの盛況を見ると中々厳しいのを感じます…
～どんなゲーム？（建前）～
発売日は2002年。21年前の作品です。時間の流れは残酷なものですね（白目）
初代ロックマンから続く横スクロール、4種類の武器とサイバーエルフと呼ばれるお助け妖精を駆使して主人公のゼロがハイスピードで進んでいくスタイリッシュアクションゲームです。
個性的なキャラクター達に行手を阻む多種多様なギミックと敵！その先に待ち受ける意外なる黒幕！！
的な比較的王道な作品に仕上がってます。
比較的に。
～こんなゲーム（本音）～
初心者が満足に遊べるゲームではありません！
以下にその詳細を書き殴ります！
そもそもアクション部分が難しい！
初見殺しが多すぎる！
動きが速すぎて対応できません！
フィールドにトゲが多くて進めない！
落下場所に意図的に配置された雑魚のせいで落ちまくる！
弱点が分からなくてジリ貧で負けた！
最初のミッションであのクソ鳥を配置するな！！なんでサイバーエルフ使ったらリザルトで減点されるんだ！？
こんな感じのがあと20個は書けますが割愛します。
～難しい理由～
上記に書いたとおり、まず道中の殺意が高いです。トゲが置いてあるのは当たり前。そこに落とそうとする敵がいるのも当たり前。雑魚の攻撃で死ぬよりギミックで死ぬことが多いです。これは全シリーズに通用します。怖いね。
次に初見殺しの頻度が多いこと。
特にボス戦で顕著です。ただこういうのはアクションゲームではよくあることなので、初見は無理でも2回目以降はそれなりに対応できる。というのがこの作品でもあるのでそこまでの脅威ではありません。比較的に。
問題はその技を避けるためにはそれなりの反射神経と操作能力が必要だということです。何度も戦えばパターンを見切れる場合とは違い、この技が来る！と分かってもその技にランダム性があると、ある程度のアドリブ力のある動きが求められます。その状況が多いのがこの作品の特徴の一つです。キツいよ。
～サイバーエルフとは～
今作にはお助け要素であるサイバーエルフがシリーズを通して登場します。エルフごとに発動する能力はおおよそ3種類に分かれており、体力回復・身体能力の向上・フィールド、敵に干渉する能力になります。
とても便利ではありますが、このエルフたちは紛れもなく命があります。自我もあるので一個体ごとに名前も違います。なんなら連れて行くエルフを選ぶ際にコメントも見れます。こんな感じです。
「私は死んじゃうの」
紛れもなくそう書いています。
そう、この子たちは使用すると死んでしまい以降再使用はできません。永久に効果が持続するタイプの子もいますが別の弊害も生じます。それは後ほど。
このエルフ達は最初から全部所持しているわけではなく、各エリアに置いてあるボックスやミッションの報酬などで手に入ります。上記の画面ではアイコンに大きさの違いがありますが、これはエルフが育成できるかどうかを示しています。
小アイコンは育成不要、中アイコンは一回成長させないと使用できず大アイコンは二回必要です。大きいものほど恩恵が大きく永続効果のあるものは大・中アイコンのものとなっています。
育成にはエネルゲン水晶と呼ばれる青色のアイテムが必要でありエリア内に落ちてたり敵を倒すと出てきたりします。必要数はエルフ毎に異なりますが、必然的に二回成長させる必要のある大アイコンが一番手間取り、上記の画像のデカいやつは多分2〜3番目くらい量が多かった気がします。それだけ有用な能力ということです。
ここまでせっせこ育成して大事に育てたエルフ達。かなり愛着の湧いたプレイヤーも多いでしょう。
しかし使用すると確実に死にます。死んでもゼロの糧になるのは間違いないでしょうが、それを嫌でも実感させる要素があります。それはリザルトです。
〜モチベが下がる要因（人による）〜
ミッションクリア後にそのプレイの内容を表したリザルトというシステムがあります。
どれだけ敵を倒したか、クリアタイムはどれぐらいか、被弾はどれほどか等およそ6項目で評価されます。
全部満点ほぼ完璧の場合は合計ポイントが100となりランクも最高位のSとなります。ロクゼロの縛りプレイとしてこのポイント100を全ミッションで達成する、いわゆるアベ100縛りは誰もが知るやり込みです。
ただコレを行えるのはかなりの熟練者であるため初心者の方は考えなくて良いです。
ではこのリザルトに何の問題があるのか。それは採点項目に「エルフ」の項目があるからです。
どういう採点方式なのかというと、このミッションでエルフを使用したら減点するという方式です。
そう、お助け要素を使うと問答無用で減点されます。
そして永続効果のあるエルフを使用すると永続的に減点されます。ずっと効果が発動しているのでこのような判断になってるのでしょう。この減点は使用したエルフが多ければ多いほど追加で減点され、最悪−100にできてしまいます。エルフ大虐殺です。この仕様で最終的なランクも下がりFやEといった底辺の評価をされてしまいます。
でも初心者なんだからしょうがないと割り切ってプレイする方もいるでしょう。そうです気にしなければ良いのです。所詮ゲーム側の判断ですからね。
ちなみにランクやプレイスタイルによってコードネームも与えられます。
以下は無印のコードネームの一部なんですけど…
キレるよ。
〜このゲームの面白いポイント〜
ほぼネガキャンに近い内容しか書きませんでしたが、もちろんこのゲームは面白いです！その一番の理由は冒頭でも書いたハイスピードな戦闘アクションです！
セイバーを振り回して敵をバサバサ叩き切る爽快感は慣れると病みつきになります。ロックマンシリーズお馴染みのチャージ攻撃も全ての武器で使えて高威力。エレメントチップで属性付与も可能でボスの弱点をつければかなり戦闘が楽になります！
ついでに切断系の攻撃でトドメを刺すと大体のボスは「パキーン」という心地いい音を鳴らして真っ二つになります。断面図が好きな方にもオススメできます。
アクションの幅もシリーズを追う毎に進化していきます。ムチのような武器、戦闘スタイルでゼロの新たなフォームが覚醒、敵の攻撃をラーニングして自分の技としたり挙げ句の果てには敵の武器を剥ぎ取ってそのまま使用したり…と楽しみ方はどんどん広がっていきます。
その中で繰り広げられるストーリーも濃密です。特にXシリーズをプレイした方は色々とくるものがあったと思います。詳しくは書きませんが、私は4のラストで泣きました。初めてゲームで泣いた瞬間でした。
爽快感を得られるまでが中々しんどいのは事実ですが、一度感じたら確実に引き込まれるゲームだと言えます。
〜やり込める部分が深い〜
このゲームは一度クリアして終わるゲームではありません。何度も周回して自分の腕を上げつつエルフ達を回収してリザルトで高い評価を得て悦に浸るのが主になります。
その延長で、本編クリア後にハードモードが追加されます。ざっくり言うと武器の熟練度が上がらない、ゼロのフォームが固定されるといった自分に不利な状況が働く制限がかかったモードです。
このためシリーズによってはチャージ攻撃が不可能になったりとアクションの制限が課されるかなり緊迫した戦闘ができます。慣れてきたらやってみるのもいいでしょう。
後は各ミッションを高アベレージでクリアすることが目的になってると思います。そこから先は地獄です。私はそこに踏み入れませんでした。ほぼノーダメージでステージを駆け抜けつつ敵も必要数倒して体力は初期状態のまま淡々とミッションをこなすゼロの姿はまさにTASと同等に見えるでしょう。
ちなみにエルフの回収と育成もやり込みの一つです。
他と比べると敷居は低いので是非とも全てのエルフを集めて育ててみてください。無印だと特別なエルフが手に入ったりします。
〜総括〜
当時はロックマンなんてやったことはなく初めて触れたのがこの作品でした。とても小学生が受け付けられない難易度でしたが何故かプレイする手を止められませんでした。
初めてクリアした瞬間は今まで感じたことのない達成感があったのを覚えています。兄と兼用でプレイしていましたが先に自分がクリアしたのでかなり驚かれた様な気もします。そんな記憶があるので、今でも大好きなゲームの一つになったのだろうなと感じます。
オススメしたいけど難易度が高めなので初心者には敷居が高いゲームなのは事実。でも何でここまでオススメしたいのかって言うと結論、ゼロがカッコいいんですよね。
クールで基本口数が少ない。でも仲間に掛ける言葉が優しかったり、敵と判断した相手には迷いなく斬ると言ったり。感情もあまり出さないんですけどある場面ではかなり怒りと悔しさが混ざった様な表情を見せてくれるんですよね。
レプリロイドというロボットではあるんですけど確かな心を感じ取れるんですよ。ただゼロは迷いという感情がほとんどない。この迷いのなさがゼロの魅力の大きな要因だと思います。退廃的で俯きがちな世界にゼロという過去の英雄が迷いなくレジスタンスを導いていく。まさに人によっては救世主に見えるでしょう。