#44 螺鈿迷宮(チームバチスタシリーズ)


久しぶりの1日2投稿となります。

実は鬼滅と同時期にチームバチスタのテレビシリーズ「螺鈿迷宮」も観てました。

今回は碧翠院桜宮病院を舞台に、終末期医療をテーマとした作品となっています。

桜宮家(特に巌雄)が難攻不落で、田口・白鳥コンビが苦戦を強いられます。
なにせ死んだと思われていた息子の葵が生きていたことが明らかになっても
「警察に言いたければどうぞ」という態度でしたからね(^^;

このドラマの裏テーマは「安楽死」
翡翠院で患者を安楽死させていたのです。

日本で法律で安楽死は禁止されています(殺人扱い)が、
終末期の患者さんにとって、病気と闘うには身体的・精神的・経済的苦痛が伴うため、桜宮一族は患者を安楽死させるという道を選びます。

個人的には日本は超高齢化社会を迎えるにあたって安楽死の議論が活発になる可能性があると私は思います。(終末期患者問わず)
「長生き=良いこと」という図式が崩れ始めているように感じるからです。
ドラマでは、キセノンガス+筋弛緩剤を使用していましたが、
実際に痛みを伴わず死ぬことができたとしたら・・・

ただ、安楽死には
・患者が意識不明で意思確認が取れない場合、家族の意向のみで安楽死対応していいのか
・人は死んだら取返しがつかないこと
・安楽死が法制化されていないため、遺族に訴えられたら医者を守る術がない

などの問題点が挙げられます。

なお、ドラマでは
桜宮巌雄の元上司の加賀と末期がんの患者神岡が登場後ほどなく安楽死しています。

巌雄と加賀は延命措置をめぐって対立していたし、
神岡があばれた際に、桜宮小百合のフラッシュバック(過去に男性より暴力を受けていた)を引き起こしていたため
巌雄はこの2人に関して複雑な感情(大げさにいえば殺意?)をもっていた
可能性があるのではないかと私は勝手に思っています。

確かに加賀の病状は悪そうでかつみずぼらしい姿で死にたくないと考えていたし、神岡は借金を抱えていて自分が死ぬことで、家族に保険金が支払われるということからも早めの段階で死を望んでいたかもしれませんが・・・

もし、将来安楽死が認められた場合
処置を施す際に医者が殺意をもっていた場合は
殺人罪となるんですかね?








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