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After The Dance/FOURPLAY ft. EL DEBARGE

「スーパーバンド」というとどんなバンドを想像するだろうか?

わたしが好きだったクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングもスターが集まった「スーパーバンド」と言われていたらしい。でも、ザ・バーズやバッファロースプリングフィールド等のよさを知らなかったわたしには何のことやらだった。たまたま好きになったバンドがそういう評価を受けていたというだけで、彼らの音楽以外には何の興味もなかった。クリームも「スーパーバンド」ならしいが、彼らの経歴をよく知らないまま好きになったのでどうでもよかった。

わたしが「スーパーバンド」だと思うのはフォープレイだ。「スーパーバンド」は60~70年代のロックバンドを言うらしいが、個人的にそう思っているだけなので細かいことはいいだろう。ピアノのボブ・ジェームス、ベースのネイザン・イースト、ギターのリー・リトナー、ドラムのハーヴィー・メイソンが1990年に結成したジャズのバンドだ。ジャズ好きの人なら「おっ」と思うメンバーだろう。

彼らのデビュー曲、「After the Dance」はマーヴィン・ゲイのカバー曲。ボーカルにエル・デバージが参加して、セクシーに歌い上げた。フォープレイのメンバーたちはMVで実に楽しそうに演奏していた。

わたしはこの曲を聴いてやっとジャズを好きになれたと思った。アルバム『Fourplay』(1991)を手にし、初めてのジャズのアルバムだと思った。しかし、先日書いたジャズ好きの彼氏によると、フォープレイはフュージョンで、強いてジャズに分類するとスムース・ジャズらしい。

これも? これもジャズじゃないの? というか、ジャズって一体何なんだ? と天を仰いだ。わたしのジャズアルバムデビューはまだ先となった。


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