らしく咲く、ぼくと君。
“自分のことは、好きですか──?”
もちろん!と頷いたぼくを見て
君がくすぐったそうに笑ったから
不思議のしゃぼん玉に包まれた
同じ質問を君に返してみたら
雲に隠れた太陽のような表情で
どうだろう?って首を傾げた
お悩み相談なんて大袈裟だけど
君の目の前にかかった雲を
どけるくらいはしたいと思って
おしゃべりをスタートする
ジグソーパズルを解くように
未知の君のピースを集めては
カチッとはまる音色を耳にする
会話の時を重ねるうちに
悩みの糸がほどけていくと
君のくすぐったい笑顔が戻って
ぼくも同じようにほほえんだ
ぼくが気がついたときには
不思議のしゃぼん玉は割れていて
心をくすぐられる笑顔の源は
らしく咲き誇る君という花だと
お互いが証明していたんだな
これからも毎日水やりするよ
だからぼくの隣で咲いていてね
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