愛の孤島を求めて
“愛ってなんなんだろう──?”
世界地図には載っていない
たった1つの隔絶された島
A4ノートに埋め尽くされたメモ書き
分厚い哲学書に挟まれた栞
自分にさえも書き置きをせずに
気がつけば1人、旅に出ていた。
思考の旅路は
ただ1つのレース場を
ぐるぐると走っているかのようで
ぼくは未だに、
たどり着けないみたいだ。
目指しているゴールは
鬼ごっこに夢中になった
はしゃぐ子どものようで
ぼくにたやすく、
捕まってはくれないみたいだ。
“いったい、ぼくはいつから
この旅を続けているのだろう──?”
固く結んだのに
解けてしまった靴紐を
もう一度結び直して
未知の離島を探し出す
旅へのリスタートを
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