スタバデビュー未遂

今日、何気なくXを見ていたらオペラフラペチーノというものを見つけた。スタバの新作らしい。よくわからないけれど、チョコがたっぷり掛かっているのはわかった。とても美味しそうだ。絶対美味しい。食べてみたい。けど、私は41年生きてきて一度もスタバに行ったことがない。
じゃあ友達と行こうか、と普通の人は思うだろうけど、私にはその友達がいない。41歳独身友達おらず。でも、飲んでみたい。というわけで、仕事の帰りに勇気をだしてスタバへと向かったのだった。

 巨大な本屋の三階フロアの一角に、スタバはある。当然入る勇気もないので雑誌コーナーやら文庫本コーナーを見るふりをしながらチラチラと様子をうかがう。
新作の発売日だからだろう、なんか、行列ができていた。とりあえず、失敗した時のダメージが少なくてすむように、人がいなくなってからにしよう。と思ったけれど、なかなか行列が途絶えない。自分では極自然な客を装っていたつもりだが、もしかすると、スタバにガンを飛ばしながら雑誌コーナーをうろつく不審者に見えていたかもしれない。あるいはスタバデビューしたいけど勇気がなくてうろついてるおばさんだとバレたかも知れない。

だが、仕方がないのだ。並んでいる人達は皆若い人達で、そうでない人でもオシャレでシュッとしていて、スタバに溶け込んでいるのだから。私のようにちょっとくたびれた「ドードーエアラインズ」のエコバッグを片手にうろついてる人なんていない。
 近づきたい、でも見えないバリアが私を拒む。

で、結局、行列の最後尾を確かめに行き、入ろうと思えばいつでも入れるけど今日はやめとこうかしら〜という雰囲気を出して、そっとスタバを離れたのでした。

ただ、私はこの時行列を言い訳にしたけれど、本音は、「勇気がなくて入れなかった」である。本気で欲しいものがあったら行列に並ぶはずである。勇気がなくて逃げる言い訳に行列を使っただけなのだ。なんとも情けないババアである。

とはいえ、今年のウィッシュリストにはスタバデビューを入れてあるので、なんとかその目標を達成したいものである。

いつか、いや、今年中に、必ずやスタバのオシャレバリアを突破して見せる。そう心に誓うのだった。

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