真実告知 4歳 エピソード3

相変わらず、朝食の会話が産みの母です。
「マリアはケイさんに似てるのかな?」
「似てると思うよ、マリアが可愛いのは似たんだよ」
「ウン、ママから産まれなくて良かった。顔に線(しわ)や
いろいろ(シミなど)あって、汚いもんね」
むむむ・・・

「でも、良かったよ。顔は汚くても、ママで」
それは、嬉しいが・・・顔が・・・

2歳~3歳「ママから産まれたかった」と言ってくれていた頃が懐かしい。

「ケイさんはマリアのことが好きなのかな?」
「マリアの名前は誰がつけたの?」
質問は、ほぼ毎日です。

私「会ったらどうするの?」
マリア「こんにちは、と言う。あとはママとパパが話して。
    後ろから見ておくから」

マリアは養子以外のことも好奇心旺盛で質問の多い子です。
確か3歳の頃から、産みの母に会いたいと言っていました。
頭の中は産んだ母のことでいっぱい。

他にも気になることがあれば、いろいろな角度から質問してきますので
とにかく頭の中はたくさんの思いであふれているんだろうと思います。

私は養子を育てる前まで、「大人になったら探そうね」で解決するのかと
思っていましたが、子どもが自分で探すことが可能なインターネット時代に
その解決では合わないのではないかと思い始めていました。

そして何より、「どんな人だろう」と悶々と何十年も過ごすのはよいことではないと思ったのです。

しかし、真実告知は低年齢化していますが、その後の関係機関の対応が
昭和のままで、なかなか実現しませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?