真実告知 小学2年生 エピソード3

ある場所に相談し、産みの母のケイさんに会うことができました。
相手のこともあるので詳細は書きませんが、
ケイさんに会ってから、マリアがケイさんの話をすることが
極端に少なくなりました。

考えてみれば、「似てるのか?」「どこにいる?」など、
質問が多かったのです。
質問が全て解決したわけではありませんが、どんな人かが分かったので
毎日のように質問することはなくなりました。

幼稚園の頃、ケイさんに会ったらどうするのか、と聞いたら
「ママの後ろから見る」と言っていました。
何を話すのか聞いたら「こんにちは」

マリア「パパとママが話して」と言っていました。
本当に、どんな人か知りたかったのでしょう。

マリアは小学2年生になっていたので、
「こんにちは」以外の話もできました。

この産みの母探しの過程でショックな情報もありましたが、
「知らないより知ってる方がいい」というのがマリアの意見です。

子どもは大人が思っている以上に強く、しっかりしていて
心の弾力性があるのかもしれません。
養子によっては、かなり重い話も聞きますので、何でも
言えばいいと言うものではありませんが、
夫によると「真実告知の情報は子ども自身のものである」らしいです。

養子全員が産みの親に会いたいわけではないでしょうが、
会いたい人にはきちんと対応してくれる機関が必要だと思います。
会いたくなくても写真だけみたい、遺伝情報は知りたい等の要望に
可能な範囲で対応すること。
養子、養親、産みの親へのフォローをおこなうこと。
そのような機関をつくるべきだと思いますし、難しいのであれば児童相談所等が対応するべきだと思います。

相続関係のなくなった特別養子が、戸籍をたどり、附票を手に入れることが
できるようにすることも必要ではないかと思います。

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