真実告知　２歳　エピソード1

真実告知は親からするものだと思っていました。

そのタイミングは突然、やってきました。
我が家に来て２～３か月がたった頃。
リビングに飾っていた乳児院時代の写真を見て、「パパ、ママと行った」と
言うではありませんか。
その写真は子どもの紹介を受けた時、児童相談所から頂いたものでした。
どこかの大きな公園で遊んでいる笑顔の可愛い写真でした。

一瞬で色々なことが頭をかけめぐりました。
「今、本当のことを言わなければウソをつく必要が出てくる？」
「せっかく我が家に慣れてきたのに、今、言うとややこしいか？」

そして、ドキドキして言いました。
「違うよ、ここにはね、赤ちゃんの家の先生と行ったんだよ」
マリア「？？？」

結果として、本当のことを言って良かったと思いました。
次の日も写真のことを話してきたのです。

私達と行ったことにすれば
「どこの公園？」
「いつ、行った？」
と、いろいろな質問に嘘で返事をしなければいけなかったでしょう。

数年後、この公園がどこにあり、誰と行ったのかという話を乳児院の先生
から聞くことになりました。

我が家からは少し、遠くてまだ行っていませんが、いつか行きたいと思い
ます。