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opera 50mm f1.4 ff "50単のゴール"

 こんにちは、お久しぶりです綾鷹です。
 本日は自分が愛してならない単焦点レンズについてお話ししたいと思います。このレンズのために生きているところが少しあるくらいには愛着と依存があります。やばいねこの筆者(自分事)。


そもそも何者?

 知らない人が多いと思うので簡単に紹介を。

 詳細は公式サイトを見ていただけると幸いですが、このレンズはケンコー・トキナーが販売している50mmの単焦点レンズです。50mmといえば低価格ながら高性能である所謂「撒き餌レンズ」と呼ばれる各メーカーf1.8のレンズや、高級なSigmaのArtレンズ、Nikonの50mm f1.2が有名ですね。
 数ある50単の中でもひときわ存在感が薄いレンズ…なんですよ。うーん悲しい。良いレンズだからこそ皆さんに知ってもらいたいレンズですね。

購入経緯

 このレンズを買ったのは2年前になります。自分の作品のステップアップのために単焦点レンズが欲しいと考えて購入に至りました。

お金あるやん。せや、単焦点買ったろ

 この頃は未だショッピングクレジットという言葉を知らなかったためにお金に余裕があり、北海道への長期旅行を計画できるくらい潤沢にありました。しかし、北海道全土を巡るにあたって一週間では足りない、なんなら防寒着を買ってたらお金が足りねぇということに気づき断念しました。そのお金を横流しすることによってレンズを買うことができました。ちょうどその時、夜でも感度をあまり上げなくて済み、今まで以上にボカしたりできる単焦点に興味を持っていました。

確か二択、SigmaにするかTokinaか

 単焦点を購入することがほとんど確定した筆者ですが、画角はすぐに50mmを買おうと決めていた気がします。写真の基礎は50mm(当社調べ)であるという考えがあったのでまずはその画角を攻略しようと思いました。一応オールドレンズでHelios 44-2やYashinonで50mmは触っていましたがMFであるのに加えフランジバックの関係でフルスペックを発揮できないため100%の力が出せるレンズが欲しいという結論にまた至りました。
 高級路線の50単といえばSigmaの50mm f1.4 Artが有名で、ユーザーも多いので最初はそれにしようと考えていました。

 そんな時にoperaの情報が舞い込んできました。某サイトでは「SigmaのArtよりも各性能が圧倒している」、(レビュー件数少ないけど)星5満点、重量1kgでずっしり!などなど情報を見ていくうちに惹かれていきました。

購入!感動!発狂!

 ということで購入しましたOpera 50mm!

D850+opera 50mm F1.4 ff  f1.4 1/160 ISO250

 届いてすぐに撮った写真。なんやこのボケ感は!!なんやこの解像度は!!とても驚いた記憶があります。開放で撮影しても細かいところまで解像していてこの暗さでもISO250で許されるレンズの明るさに度肝を抜かれました。たまらん!これはたまらん!一瞬で惚れてしまいました。


D850+opera 50mm f1.4 ff f1.4 1/100 ISO80

 姫路駅周辺でスナップ中の1枚。背景の点光源のボケがうるさいという人もいそうですが個人的には下の道のボケが自然で良い感じで更にピントが合っている提灯の解像度も凄まじいものがあります。

f4.5まで絞ったもの、少し毛色が変わってくる

 開放だと彩度薄めのコントラスト濃いめ?の写真が出てくるのですが、f4以上に絞ると色味が乗ってくるといった感じですかね。基本的には大人しめの描写な感じがします。もちろんRAW現像によっては大きく化けますが。
 あとは防塵・防滴の配慮があるので多少の雨でも持ち出せるところはいいですね。自分はまだそこまでの環境への持ち出してはないですが…。
 最後に難点が2つあり、1つがAFの遅さです。精度は悪くないのですが、合掌速度が他のレンズと比較するとかなり遅いと感じます。ポートレートやスナップでの使用程度だと十分ですが、ショーなどの動体だと厳しいです。USJのハロウィンホラーナイトで使用した時は被写界深度の浅さと相まって苦戦した良い記憶がありますね。
 2つ目(こっちが本命)は他のレンズ以上にカメラによってフルパワーを発揮できないということでしょうか。

 このようにD6やZシリーズではAF系統の不具合が報告されている悲運のレンズでもあります。しかしながら使用している身としては全く使い物にならないという訳でもなく最悪MF使用という手があるので無問題ですので気にせずゴリゴリ使っています。逆にCanon版では特に不具合を聞かないのでEFマウント、RFマウントユーザーは何も気にせず使えます(良いなぁ!)。

はい、優勝

 買ってからというもの溺愛してきましたが別れは来てしまう訳で…自分の不注意で(多分)修理不能の新品交換レベルの破損をキメてしまいました、
合掌。流石に7万弱で買った中古品の修理費が14万はやってられないので修理は行わないままで今も防湿庫の中で眠っています。
 しかし、この写りを忘れることができるはずもなく、1年後に再購入しました。我ながらエグいことをしているなという自覚はあります(笑)。ちなみに作例の4枚目は2代目で撮影しています。

最後に

 長文になってしまいましたがここでoperaについてまとめます。

  • 開放でも抜群の解像度、流石に化け物レベル

  • 薄めの彩度、Raw現像で味付けしやすい

  • 防塵・防滴への配慮

  • 中古が安い、新品の半額で買うことができる

  • AF速度が少し遅い

  • 重い(950g)

  • Nikonは機種によっては制限がかかる

 かなりマイナスな部分が多いと思いですが、それでもいいやと思うレベルの写りの良さがあると思っています。かの有名なNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sとも張り合えると結構本気で考えています。
 なかなかマイナーなレンズですが皆様スナップやポートレートのお供にいかがでしょうか?


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