マガジンのカバー画像

自戦譜・研究まとめ(指導碁1局無料)

15
全国大会や東北六県大会での自戦解説や、AIを使用した序盤研究などを中心に投稿します。
東北No1.の対局解説や序盤研究をAIの参考図付きで閲覧することができます。 購入して頂いた方には…
¥5,000
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

第58回しんぶん赤旗全国囲碁大会本戦トーナメント1回戦 (黒)まつひか-(白)加畑陽一

2023年11月11・12日に開催された、しんぶん赤旗全国囲碁大会における本戦トーナメント1回戦の対局を解説する。 本大会は四度目の出場となっており、過去三回は予選リーグで敗退していたが、今回ついに本戦トーナメントに進出することができた。 だが本戦1回戦の相手となったのは10年前の学生チャンピオンである加畑陽一さんで、最悪のクジを引いてしまったと感じた。 加畑さんは早稲田大学卒業後はしばらく大会に出ていなかったようだが、2023年のアマ名人戦で電撃復活を果たし、強豪を次

第67回東北六県囲碁大会5回戦 (黒)山形大将-(白)まつひか

東北六県大会も残すは最終戦となり、99%岩手の優勝が決まっていた。 唯一優勝を逃すパターンとしては秋田ストレート勝ちかつ岩手ストレート負けで、チーム内勝ち星合計が逆転される場合である。 ちなみに勝ち星が同数の場合は直接対決に勝った岩手が優勝となる。 つまり岩手は最終戦で1人でも勝てば優勝が決まるのだが、実はこの時私は大将戦優勝が確定したことで舞い上がっていた。 それは副将や先鋒、監督に応援団、さらに言えば盛岡の囲碁センターで結果を待っている方たちも同様であった。 本

第67回東北六県囲碁大会4回戦 (黒)秋田大将-(白)まつひか

お互い3連勝で迎えた秋田戦は事実上の決勝戦となり、勝った方が優勝に大きく近づく重要な一戦となった。 本局の大将戦もお互い3連勝同士と言うのは同じだったが、こちらは勝った方がその瞬間に大将戦優勝が決まることになっていた。 他4人の大将はすでに2敗以上しているため、本局に勝てば仮に5回戦で敗れても直接対決での勝敗が効いてくるのである。 私が囲碁を始めて20年以上が経ったが、間違いなく今までの人生で最重要の1局であった。 対局前には勝てば優勝ということを強く意識していたが、