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Opus One

前の投稿で村上龍の一節を取り上げていて
誤解のないように先に補足から入ると
村上龍著「ワイン一杯だけの真実」短編集の中にオーパス・ワンと題した作品が含まれてるけど今回の投稿内容と無関係です

場面は地方の某イタリアンの居酒屋レストラン
ガラス張りウォークインのワインセラーに
客が入ってボトルを直接手に取って
選ぶことが出来るのが特徴だったかな

壁を背にした3人の女性と対峙してるのは
僕と僕の先輩2名 先輩は2人ともに
生を授かった瞬間から経済的強者
所詮は田舎とはいえ地元では理想のルートで
駒を進めることが出来た人達だ
僕はというと 両親の期待を全て真逆に進んだ人であってます
男女それぞれ3名ずつ向き合っている状況
さらに僕が含まれている時点で
これはコンパです

僕がセットしたけど女衒じゃないよ
そしてメンバーは気の置けない仲間では
無い状況だし 忖度ありそうな感じ
だから印象に残ってる

女性は3人ともに僕より4歳年上
ちゃんと綺麗にしてる隙のない感じ
要は僕みたいなノリと勢いだけでは
文字通りお話にならないと判断し
このメンバーになったというわけで
レッツ スターティン
乾杯からの自己紹介やらなんやら
序盤は割愛

中盤で先輩が動く
先輩「皆さんお酒好きなんだね」
続けて
先輩「ボトル選んでこようか」
僕の中の人(キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!)
先輩はガラス張りのウォークインセラーにむかうが 女性は目の前の食事に夢中で誰もついて行かなかった
僕の中の人(えっえっえっ)
僕「せっかくだから一緒に選んでおいでよ」女性達「(ヾノ・∀・`)イイノイイノお任せするわ」
僕の中の人(えーっ)

我々のテーブルから離れた場所にあるガラス張りのウォークインセラー内でワインを吟味する先輩がチラチラ見える
先輩はテーブルに戻るなりボトルを置き
エチケット(ラベル)が女性に見えるように
ボトルをクルッと回転させると
饒舌にこのワインを選んだ理由
を述べる(そーいえばテイスティングとかソムリエの有無とか覚えてない)
女性達「コレなんて言うワインなんですか」
先輩「オーパス・ワンって言って」
僕「ワンっ」
先輩「コレ比較的めずらしいんだよ」
先輩「ほにゃららでアメリカなんだよね」
僕の中の人(へぇー  23000円かぁ)
先輩「瓶を部屋に飾ってもオシャレだよ」
僕の中の人(へぇー)
突如 真ん中の女性が食い気味に
「ワタシ持って帰りたいですっ」
先輩「いいよ じゃ飲もうか」
先輩「余ってもそのまま持って帰りなよ」
僕の中の人(いちいち紳士だな あなたがお持ち帰りしなさいよ 礼儀でしょ)

いよいよ終盤にさしかかるとき
瓶を持ち帰る女性の様子がおかしい
瓶を持ち帰る女性「お前らさぁ~」
僕の中の人(えっえっえっ)
瓶を持ち帰る女性「さっき話してた 岐阜県のたつみや絶対行きたいんだけどぉ~」
「ぜぇえったい~ ぜったい 連れてぇくって約束しろよぉ~ふふぅん」
「今日のおさけおいしいぃよぉ」
僕の中の人(笑笑)
先輩「初対面でこんなにさらけ出してくれて とても面白い子だ」
「ぼくは嬉しいよ幸せだなぁ」
僕の中の人(あんたの性癖興味ねぇよ)
瓶を持ち帰る女性「たのじぃぃよぉ」
「お前らさぁすごくいい人だねぇ」
僕の中の人(そりゃ楽しいでしょうよ)

ただぁ~僕「ワンっ」しか言ってないね
じつは僕もお酒飲むと楽しくなっちゃって
パブだとあまりにも騒いじゃうものだから
客2人だけしかいなかったのに
団体さんが入ってると勘違いされて
他のお客さんが案内されてなかったので 
連日ボトル入れさせて頂いて
お詫びとさせていただきますよって話

瓶を持ち帰る女性は総合駅まで
送り届けました
瓶を部屋に飾ったまでは聞いたけど
それっきり 岐阜の焼肉屋は行ってない

オーパス・ワン 当時¥23,000が
現在¥80,000~160,000

ロマネコンティ 当時¥500,,000が
現在¥3,000,000~6,000,000

さらに
どちらの空瓶にも価格がついてるんだね
瓶を持ち帰る女性は投資センスあるじゃん







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