普通に考えて
「普通に考えて成績って右肩上がりにならん?」
青「お前だけだなそれ」
おうん・・・
青君は口が悪いよね。
「最初、何もわからないところからスタートするじゃん。少しやるじゃん。一気に成績が上がるじゃん」
青「お前だけだな」
「基礎がないじゃん」
青「お前だけだな」
おうん・・・
これが義務教育を受けてない者への洗礼か・・
厳しいなおい。
ここは極寒かよ。
犯罪は犯してないんだが・・・
食べて寝て遊んでいただけです。
ぴえんやな。。。
青「その遅れて成績が上がってくるシステムなんだよ。普通みんな学年が上がると下がるんだよ。中学受験のときは勉強してもしても本番直前で偏差値を維持できればそれは伸びているんだよ」
「高校受験は?」
青「俺は一貫校だから知らんけど、同じなんじゃね?高校受験はしてない。津和は中学受験も高校受験もしたじゃん。どうだった?」
「余裕だった」
青「くそだな」
「安心してくれ。今がやばい」
青「お前は高校に行け」
「それしかないかー」
青「大学受験は科目数が多い。普通は全員毎日8時間勉強するんだよ。家で2時間」
「私は模試の100分で脳が焼ききれそうになってる。最初に数学を100分解いたら、国語、英語まで脳が回らない。そして数学の成績は終わっている」
青「あほだな。。。」
「そもそも数学100分。国語90分。英語(R 80分 100点 / L 60分(解答時間は30分)は、無理ゲー」
青「それはそう。綾野有利すぎ」
「そうなんだよねー。帰国子女強すぎ。。」
「ざっと計算したんだけどさ、150wpmで解いた場合、読む時間が40分しかないのよ。考える時間が35分しか残らない。120wpmだと読む時間は50分で、考える時間は25分しかない」
青「そんな読める?」
「うーん。単純に読んでるわけでもないしね。内容も難しいと思う」
青「大体さ、山が揺れたり、医療だったり、複雑な人間関係だったり日本語訳を見ても難しくね?アンダーバーもないし」
「ほんまそれ・・」
青「全部読まないと内容がわからないよな」
「そう。問題文も複雑だと思う」
青「毎回、見たこともない単語がある。俺、英検準1級やぞ」
青君は高2です。
「わいも英検2級+αだよ。普通の高校生よりは出来るはず」
私は高1です。
青「闇深い。普通に考えて6~7割は一般受験しないとみていい。難関大学だけが一般受験の流れがきている」
「まじそれな。。。中学受験のときも入学した瞬間、深海魚になった子とかいてさ。大学はどうなの?と思う。灯台って基本2点ぐらい足りなくてみんな落ちるじゃん。受け皿は総計、リカダイ、ヨココクぐらいまでだから差がすごいよね。総計と灯台で2倍は差があるのに・・・総計に推薦で入学したら卒業できるの?と思うわ・・・」
青「確かに。今は大学も卒業が大変だと聞く」
「私は、入学は得意なんだけど。卒業したことないからさー」
青「面白すぎるなお前」
「まじでこのままでは人生詰むやろ」
青「うーん。男尊女卑ではないけど。俺よりは未来が明るそう。俺のが終わってる」
「でも青君は頭は、まーまー良いじゃん」
青「ぶっ笑。誰が、まーまーだ。お前よりは成績がいい」
「それはそう。でもあまり賢くはないと思う」
青「まー、それはそう。津和の方が明らかに賢い。大体俺は色々おかしい。勉強ぐらい出来ないと俺のプライドが死ぬ」
「それは偉いと思う。成績に興味を持てない。でもさすがに私は成績が悪すぎだから勉強しないとなーという焦りはある。でも実行は出来ない。かといって、惰性でラボの活動をやったり、案件をやっているだけで・・・自分でこうしたいとか、ああしたいとかないよ」
青「自己分析完璧だな」
「うん」
青「立場が人を作るとも聞くから、津和はどうにかなると俺は思う。このまま腐っていくなら、その程度の才能かなと思う」
「確かにそれは思う」
青「才能を腐らせるのも、咲かせるのも自分次第だと俺は高1の時に津和に言われた。俺はそれで絵を辞めなかった」
「そだねー」
青「俺は薬学部に進学するから都内で会おう」
「うん」
青「お前だけどこそこ大学に行く可能性あるぞ」
「ほんまそれ」
青「バイトを減らして塾に行け。トータルコストを考えろ。津和でも高3から全科目勉強はきついぞ」
「そこはうまくやる。勉強しない子供に金をかけるのは親のエゴだ。かけるな無駄だ」
青「無駄に筋が通っている」
「そやで。高校の学費は自分で払うし。大学には必ず進学する。塾には行かない。高校は卒業する。大学は中退する可能性もある。それで双方(家族会議)納得してるから、そこは貫かないと舐められるし。私の存在に説得力がなくなる」
青「そういうとこ俺も好き。津和は気合が入っている」
「そう。やる気はないけど、成果主義だよ私」
青「津和の場合、結果をだしてきてるから、親も反対できないはあるよな・・・」
「そうね。過程はどうでもいいしね」
青「そうだな。受験はどれだけ勉強したかは関係ないからな」
「卒業できるかが1番不安だわ」
青「まず入学しろ」
「どこかの大学には受かる」
青「どこそこ大学に行くな。お前絶対苦労するぞ」
「そやねんなー」
青「お前はマジで勉強を頑張れ」
「・・・・」
青「とりあえず来年は可能な限り登校しろ」
「・・・・」
青「急な無口・・・」
そんなこんなで明日、青君と全国模試受けてくる。
数学が難しい模試です。
公式覚えてないから、公式をやらねば・・・・
青君に「公式も覚えないでどうやって解いてたんだ」と言われた。
こうやって・・・・
青君に「お前、計算早いな。しかも正確」
「うん、暗算2級。でも小3ですぐやめたから算盤式消えた。なので計算方法はよくわかりません。」
青「こわっ」
「筆算苦手。よくわからん」
青「こわっ」
「数検準2級は雑にとった。6月に2級受ける。受からないかも」
青「無駄に良いペース」
「たぶん本番までには仕上がる」
青「特殊」
「それはそう」
明日、模試は1日がかりなので(3教科で1日がかりなのに。。。。高3とか死ぬくね?)
青「まじで量が多い」
「そうね。センターとは難易度も量も比べ物にならないね」
青「だるい。ここまでして手取り20万の大卒に大半がなるわけで・・・借金も返せないし。子供なんか正気なら産めない」
「ほんまそれ」