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リップピアス

綾野くんに、リップピアスやられたー。

綾野くんがリップピアスをあけた!
似合うよ…
軽薄だからな!
なんかもうがっかりだよ…

綾野「えー、不満?」

「似合ってるよ」

綾野「好き?」

「似合ってる」

綾野「好きか聞いてる」

「…」

綾野くんは明らかにイラっとした。

綾野くんは質問には正確に答えないと怒る。

綾野くんの勝手だからいいやと瞬時に諦めてしまい冷めた。

綾野「その態度なに?」

「…」

言い方に気をつけなければ…
このまま無言は1番やばい。

勝手にすればも悪手。

嘘はつかず、綾野くんの機嫌を取りながら話す…喧嘩は売らない感じで、わたしのお気持ちを表明する。気持ち可愛目で…
綾野くんが納得する形で着地させる。まずは怒りを鎮める…

「私の勝手だけど相談してくれると思ってた」

綾野「えっ」

「うん…そうだよね。だからいいよ…」

綾野「どういうこと?」

「私の思い込みだけど、もうピアスは増やさないと思ってた。軟骨ピアスも似合ってるし好きだよ。でも目立たないとこにあけてたし…」

綾野「高校は禁止だからな」

「うん」

綾野「軟骨ピアスは嫌いなの?」

「好きだよ。綾野くんに似合ってるよ」

綾野「ありがとう…」

少し綾野くんの怒りが鎮まった。

綾野「リップピアスが駄目なの?」

「顔が嫌なの」

綾野「あー。危ねえ。もう一箇所ぐらいあけようとしてたわ」

「うん」

綾野「レペゼンのまるがあけてた。津和が、かっこいいと言ってた」

「あー言ったかも。だからあけたの?」

綾野「うん」

素直…

綾野「俺はピアス好きだし。舌ピもあけたい」

「似合うよ」

綾野「俺は津和が好きか聞いてる」

「綾野くん本体が好きだからピアスあるなしに左右されないです。似合ってる。かっこいい」

綾野「ありがとう…」

綾野「なんで怒ってんの?」

「顔だし、見てすぐわかるから。穴が残るし。綾野くんは綺麗な顔だし、綾野くんの体は、私の物なのかなと思ってた」

綾野「なんだその可愛い話は!」
「なんとなくだよ…」

綾野「自分の物を勝手に傷つけたから気分が悪いのか?」

「うん…」

綾野「可愛すぎて明日会いに行きそう」

「…」

綾野「照れてる感じが、めちゃくちゃにしたい」

思ったこと全部喋るな…綾野くん。。

「タトゥーはやめてほしい」

綾野「わかった」

「タバコ吸いだしたら別れる。無理。具合が悪くなる」

綾野「うん、それは最初に聞いたから一生吸わない。誓う」

一生を否定したら綾野くん絶対怒る。。
耐えた…

「うん」

綾野「可愛い。否定しなかった。一生吸わない」

「はい」

綾野「別れないけど、津和が離れても追いかけるから吸わない。確率が0になることはしない。自暴自棄にはならない。散々してきたし…」

「ありがとう」

綾野「うん」

綾野くんがリップピアス外した。

綾野「あけたばっかりだからすぐなくなる。自分であけた」

「傷は残る?」

綾野「今更だよ。俺は傷だらけだよ」

「大丈夫だよ。でも増やさないで」

綾野「いや?」

否定されたくないのかな…
綾野くんの中で、傷とリップピアスが一緒になったんやね…

コンプレックスだからか…
母親に虐待されすぎて綾野くんは体がやばい。

なんかうまいこと置き換えて…
綾野くんの思考を変えてあげねば…

「うーん。キスする時、痛そう笑」

綾野「…」

「えへへ」

綾野「ずるいな性格が!あたらないよ」

「あたるよ。私が下手だよ」

綾野「…」

綾野「全体的に俺の頭をぶち抜くのやめてほしい」

「あはは」

綾野「傷は?」

「傷は好きだから大丈夫。傷マニアだから」

綾野「うん、津和はヒーローが好き」

「そうだよ。傷だらけで生きてきた綾野くんが好きだよ」

綾野「うん」

「でも自分で増やさないで。私の物だから気分が悪い。私は、わがままなんだーあはは」

綾野「もうしない」

「はい」

綾野「抱きしめたい」

「はい」

綾野「たまに可愛いのなんだ…」

「いや、いつも可愛い。失礼か!」

綾野「確かに!毎秒可愛いからな」

「そうなんだよね…」

綾野「毎秒勝つスタイル、ずるくね?」

「そういう星の下に生まれた」

綾野「運命主義…」

綾野「楽しい。話していて楽しい。大好きすぎて悶える」

ワロタ。 

嘘ついてないけど、綾野くんがチャラくなるの嫌なんだよね。 似合うからかっこいいし。

大学生になったら真面目になると綾野くんが言ってたから地味にするのかなと信じた。
結果、チャラくなってる。がっかりした。

外見じゃないよね。わかります。
ファッションは好みですよね…

綾野君はおしゃれ だし、 何を着ても似合う。
女顔だし、ピアスも似合う。

クールな感じだから、軽薄な感じもあり。
モテそう。

何かに需要がある顔なんだよなー。
雰囲気とか全体的に…

綾野「最近は眼鏡!」

「色っぽいねと言われる?」

綾野「…言われる」

「似合うよ」

綾野「コンタクトがいい?」

「かっこいいとか、セクシーとか言われない?」

綾野「…言われる」

綾野「妬いてるの?心配?」

「大丈夫。わたしモテるから」

綾野「…急な強気」

「綾野くんにモテモテだもん私」

綾野「結婚してくれ!頼む!」

「あほだな」

綾野「本気だわ笑」

複雑だ。。
綾野くんは私をいつまで好きなんだ。

あと私が勝手に綾野くんに期待して、裏切られるのしんどい。
蛇さんみたいに、大人しい、じっとしてる人がいい。

でもそしたら綾野くんじゃないけど…

「綾野くん平気?」

綾野「ん?何が?」

「全体的に」

綾野「ざっくり…」

綾野「抱きたいなぁ終わり。俺だけを見てくれと思いながら寝る。朝起きても同じ気持ち」

火の玉ストレート…

「ありがたい」

綾野「うん。好き」

人は簡単には変わらないのよ。
教科書を捨てていた友達を思い出した。

知ってたからショックではなかったよ。
綾野くんはどう?