苦しい

他人に寄り添ってる場合ではないんだよな。
ほんまそれ。

苦しい。
「いつも泣いてばかりだね」が耳について離れない。

もう絶対、綾野くんの前では泣けない。

私は基本 ずっと泣いてるんだよね。
綾野くんもうんざりしたと思う。

スパダリだから何も言わず、腕組みしながら私を見てたけど。←触らないでと言われてるから、綾野くんは腕組みしてた…触らない誓い。
でもわたしが永遠に泣くから…

付き合い始めは疲れない?とか言われてた。

楽しいことをしようみたいな。

嫌だった。あんまりうれしくなかった。だって私 、毎日泣くけど。

頭おかしいけど大丈夫そ?と
ちゃんと聞いてから付き合った。
綾野くんは「大丈夫」と言ったんだよ。
私はメンタルが最悪だったから…
恨んではないけど、助けて欲しかったような気もする。もう忘れた。

蛇さんの前で泣いたことは一度だけだけど、誕生日プレゼントでテレフォンを使われた。
なんでかわからないけどテレビ電話を要求された。
いつも泣いてるから…
当然無視したんだけど。
「俺、誕生日なんです!テレフォンを使います」と言われた…

わけわからんけど17歳の誕生日は人生で1回しかない。

私は仕方ないから普通に電話にでた。
そしたら テレビ電話にしてくださいって言われた 誕生日だから…

でよく聞いたら誕生日は3ヶ月後だった。

誕生日の前借りだから、誕プレはいらないんだって…

私の様子を確認するために、テレフォンを使った。

「馬鹿すぎる」

いつもは泣いてるから意味ないんだよ。
今日だけ泣いてるわけじゃない。
でも言えなかった。

「誕生日だから仕方ないんですけど、もうテレビ電話はしませんからね。あとたまたま泣いていて悲しいわけではないです。感受性が豊か なので 些細なことで泣いたりするだけで今現在が悲しいわけではありません」と言った、

蛇さんは「はい」だけ。

その後お互いの部屋の紹介をして、蛇さんは将棋の話をしてた。
この人は女の人と喋るのが、苦手なんだなと思った。

譜読みの話をされて。
誰が喜んで聞くんだろう?あははと笑った。
シュール。

そしたら「楽しいですか?」と言われた。
めっちゃ刺さったわ。

この人は喋るのが苦手だから何も話せないんだけど、私が泣いているから面白い話をしようとしてくれてたんだってわかった。
めっちゃジーンとした。

でもすぐに「楽しいわけないか…呆れたんですね」言われた。

彼氏ではないので、こちらも優しくすることはできず。

「あはは」と誤魔化した。
普通に嬉しかったけどね。

「泣いてるけど意味がない涙です」

「はい」

そんなようなことを話した。

青くんには慰めることなら出来るけど、俺は津和を不幸にすると昔言われた。
青くんのことは、うすーく好きだった。
今は特別な友達だと思う。

性別が曖昧な人だからちょっと 枠が違う。

青くんはめちゃくちゃの魅力がある。
芸術家だからわけわからんしな…

人生はいつも長くて苦しい。
「泣いてるけど嘘だから」

「はい」

蛇さんは聞くだけ。

私かよ…

話すと泣けてくるから結局、アイスの実を食べて終了した。
あれは去年なのかな?
もっと前?
1回だけなんだよね。

ただ蛇さんが優しくて 物静かな 人柄だということだけわかった。

いい人で優しくて好きだけどね。
私に大切なあなたの時間を使わないでと思うんだよね。
でも優しいから私がそれを言うと否定すると思う。
だから何も言わない。


綾野君は激しい。感情で生きてるからね。

たまに苦しい。

でも腕組みをして私を眺めている時は 、いろんなことをすごく 我慢してたように思う。

男の4割はびっくりするほど優しいね。

男の優しさを利用したくないなと思う。
女の寂しさも利用しないでほしいけどね。

だから綾野くんの「ここまで好きにさせた責任をとっても」

ありなんだなー。
初めて聞いた時は、何いってんだこいつと思った笑。
直してほしい。

でも私は 振り返っても振り返っても良い時がないから。

直らない。
あはは。苦しい