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新興宗教にはまった昔のわたしの話 2

 そして宗教団体の支部に行った。確か友人と友人のお姉さんと一緒に行った気がする。支部は都会のビルのワンフロアにあって、入ると事務所で教祖の書籍がたくさん本棚に飾られていた。事務所に入って左手に部屋があり、そこには白い大きな祭壇があった。確か祭壇の中央に教祖の写真が飾られていた。祭壇の前に椅子がたくさんならべられていた。

 そこで何をしたのか、何の話を聞いたのか全く思い出せない。そのころ日記はつけていなかったか、もしくはつけていたけどどこかにしまい込んでしまったか?なので思い出す術はなし。「宗教なんだな」と思ったけど、特に嫌な気持ちにはならなかったような気がする。

 高校3年からつけている日記はある。それを読み返すと高校卒業まで宗教団体に触れる内容は全くなかった。進路・受験が一番の関心ごとだったんだろう。卒業して進路先が決まった3月に宗教団体のことが書いてあった。そのまま載せてみたい。

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A団体の人たちー○ちゃん、おねえさん、△くんと初めて会った□君という人ーとスケートに行った。
その後A支部へ行った。
私はどうすればいいのだろう。
このままでいいのだろうか。
私の中でひねくれた性格を持ったまま、お祈りをしていいのだろうか?
あそこにいくと自分の矛盾に困ってしまう。
なかなかいい人たちの集まりで、ちっとも悪くはない。
その人たちの目標というか大切にしていることは、人をみんな愛して、平和に生きていこうということだ。おそらく。
それが私ときたら…人をみな愛することはできない、差別は消えない、平和は来ない、と思っている。
これは色々と考えてでた結論だ。でもあの人たちの考えを否定はできないと思ってる。
何が正しいことなのか、見つけようととしているのに、ちっとも見つけられない。
すぐに迷宮入りになってしまう。
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つづく


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