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近況note:アイドルマスターことはじめ

 2024年1月1日に新年の目標として「気軽にnoteを書く」ということを掲げてから、もう4か月以上の時が経過したわけで……4か月!?
 何も書かないまま5月に突入してしまったのは流石に看過できないというか、ここで看過してしまったら6月~9月が結構忙しくなる予定のこの身としては2024年の目標未達間違いなし!という感じがしてきたので、ここいらでちょっとしたワンテーマの近況を書こうと思います。初回は「アイドルマスター」について。

・アイドルマスター

 最近マジでアイドルマスターが面白くて……。

 「アイドルマスター」シリーズは今更説明するまでもなく、数多くのオタクたちが享受している一大コンテンツである。自らの記憶に照らしても、ラノベやアニメに本格的に親しみ始めた小学校高学年のころより今に至るまで、周囲に「アイマスP」がいない時期は皆無であった。オタクとカラオケに行けば誰かしらがアイマス楽曲を入れていた[1]し、友人から共有されたニコ動のおすすめ動画リストにも必ずアイマス関連の動画が混入していた[2]。

 しかしながら私自身はといえば、そんな環境に身を置き続けながら大学4年の冬まで、一度も本格的にアイドルマスターというものには触れてこなかったのである。
 要因としては、音ゲーがあまり好きではないこと、中学生の頃にラブライブ!にハマり「自分は(アイマスPではなく)ラブライバーだ」という自意識に取り憑かれていたこと、その頃の同級生のアイマスPがめちゃくちゃイベントを頑張るタイプで傍から見ていてちょっと辛そうだったこと、高校生時代に偶然知った如月千早さんの歌声に魅せられた際に、友人のアイマスPに「如月千早さんのこと歌でしか知らないんだけど何から見ればいいの?」と聞いたら「如月千早のことを歌でしか知らないファン、マジでいいな……」という感想しか返ってこなかったこと等々いくつか思い浮かぶのだが、結局のところ「なんとなく」というのが正しいのだろう。未履修[3]の作品は未履修ゆえに適切な評価なぞ期待しようがなく、すなわちそのままにとどめておく正当な理由もありはしないだろうから。

 さて、そんななんとなく未履修のままとどめていたアイドルマスターだが、昨年12月にこれまたなんとなく(フォロワーさんからの心強い視聴順のアドバイスもあり)、アニメ「アイドルマスター」の視聴を開始した。

……これがほんっとうに面白くてさぁ!!!

第1話「これからが彼女たちのはじまり」より。表情の描き分けや立ち位置によるキャラ情報の提示と、全体としての見栄えがしっかり両立されている。

 登場するキャラクターの個性、第1話でのその伝え方、絵柄を維持しつつデフォルメをしっかりといれた絶妙な表情、ストーリー展開、楽曲などなどなどなど良かったポイントをあげ始めるとキリがなく、それを書いているとこのnoteは投稿されずに終わってしまうと思う。
 なので全24話のうち特に印象に残った一話を取り上げるにとどめるとするならば…………大変悩ましいが第8話「しあわせへの回り道」である。めちゃくちゃ起伏のある展開が目を引きこまれる演出とともにコンパクトに凝縮されていて、24分のアニメってこんなに満ち足りた視聴体験をもたらすことがあるんだなという気持ちにさせてくれた。

第8話「しあわせへの回り道」より。この走ってくるシーンの満足感本当にすごいから!見て!

 そして、このアニメが自分にもたらした影響は単なる最高アニメ視聴体験にとどまらなかった。
 大げさな言い方をすればこのアニメを見たことで、もう10年以上も眼前の深淵であったアイドルマスターというコンテンツに、ついにはっきりと光が差し込み、自分の足が踏み入れられたのである

 まず曲を聞いた。如月千早さんの曲だけがひたすら入れられていたプレイリスト[4]には、アニメの進行とともに765 PRO ALLSTERSの曲が追加され、関連楽曲として目につくようになった「ミリオンライブ!」の曲も一部ではあるが追加された。これがアイマスか~という感慨を深めるにつれ、今まで交流のあったアイマスPたちのことが思い出され、「シンデレラガールズ」や「シャイニーカラーズ」の楽曲も何曲か聞いたり歌ったりするようになった。
 次に、今年の4月から「シャイニーカラーズ」のアニメを見始めた。無印アイドルマスターと異なり、こちらは昨年の先行上映でのプロデューサーの皆さんの反応からしてアニメとしての期待値はそれほど高くなかったのだが、それでも見始めたのは当代の「アイマスのアニメ」をリアルタイムで追いたい!という気持ちが強かったのだと思う。第5話まで視聴しているが、今のところは十分楽しめているといってよい。
 そして先日、6周年記念の豪華配布物にのせられて、ゲーム版のシャニマスもプレイし始めたところだ。

最初の担当アイドルである風野灯織さん

 とまあ現在までに触れたアイマスコンテンツはこのくらいで、アイマスPとしてはぺーぺーもぺーぺーというかまだ入門も済ませていない状況なのだが、私の心情は少し異なる。というのも、最近マジでアイドルマスターが全部面白そうなのである[5]。

 劇場版無印を最高の環境で見たい、ミリオンのアニメを一刻も早く見たい、現在再放送中のシンデレラのアニメも見たい、学マスがめちゃくちゃ楽しみ、始めたシャニマスのゲームにしたって全然触れていないが本当は開けられるイベスト全部開けてひたすら読みたい!!

……といった感じで、新年度から激減した可処分時間と「アイマス熱」が明かに釣り合っていないのが、今である。

 自分の中で、抑え込んでいたものがあるのだろうな、と思う。

 四条貴音に惚れ込んでいた彼が、アーニャイベのために授業を欠席していた彼が、五十嵐響子を嫁にしていた彼が、ビーチブレイバーを歌っても誰も合いの手やコールを入れてくれないので全部一人で絶叫していた彼が。
 今まで出会ってきたアイマスPたちが誰もかれも本当に楽しそうで、それを見て、いつか自分も楽しみたいな……という気持ちが心のどこかに堆積していたということを、今になって自覚した。

 そんなわけでアイドルマスター、楽しんでいくぞ!!!


おわり


[1] 誰かしらと言いつつ、記憶の中からは放課後クライマックスガールズの「ビーチブレイバー」を熱唱するAくんの姿ばかり浮かんでくる。

[2] まぁだいたいメカPさんかヴジョーPさんの動画である。

[3] 「履修」という言い方は昨今やや使うのを躊躇われる雰囲気があるが、個人的にはアイマスのような、「読む」とも「聞く」とも「プレイする」とも言い難い(あるいはその全てを含む)複合的な作品を知覚・記憶することを指す語彙として大変便利だと思っており、まったく使わないというのももったいないかなという価値判断を下している。

[4] 先程からちらちら触れているとおり、私は如月千早さんの歌に関してだけは5年ほど前から大好きである。カラオケでもよく歌っている。
 あるいは友人の「如月千早のことを歌でしか知らないファン、マジでいいな……」の言葉がなければ私のアイマスデビューはもう少し早かったのかもしれないが、彼女の曲に慣れ親しんだ状態で迎えるアニマス初見視聴はそれはそれは良いものであったから、このアドバイス(感想)には感謝している。

[5] この「全部」は「網羅的にすべてのコンテンツが」という意味ではないことを念のため付記しておく。どれもこれも、というか。

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