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#7 皮肉屋のロックスター!? Oasis 「Rock 'N' Roll Star」

RADIO BERRYで放送中の「ミュージックメモリー 〜音楽のSDGs」担当のケンです。

今日ご紹介するのはOasis「Rock 'N' Roll Star」です。
ブラーと並んでブリットポップの代表的なバンドと言われるオアシス。
日本でも90年代に人気を集め、特に「Whatever」は大ヒットを記録し、メンバーの一人ノエル・ギャラガーには「日本とフランスで人気がある」と言われたほど。

そんな兄ノエル・ギャラガーと弟リアム・ギャラガーが主体となって結成されたのが、オアシスというわけです。
このギャラガー兄弟はロック界でも屈指の中の悪さで有名で、同じイギリスのバンドキンクスのデイヴィス兄弟を彷彿とさせる(彼らも不仲で有名)こともあり険悪な兄弟関係というものはイギリスロック界の伝統なのかもしれません。
また二人ともイギリス人らしく相当の皮肉屋としても知られ、彼らの失言・暴言をまとめた特集が音楽サイトで組まれることも。

そんな彼らですが、ザ・ビートルズに影響を受けたという音楽の才能は並外れており、「Wonderwall」、「Don't Look Back In Anger」、カート・コバーンの死を受けて作られた「Live Forever」など数々の名曲を世に送り出しました。

先に取り上げた「Whatever」はザ・ビートルズの影響が特に強い曲なので日本人の感性に触れたのかもしれません。

「Rock 'N' Roll Star」は彼らの始まりとなった1stアルバム「Definitely Maybe」の幕開けを飾る曲で、「俺は今夜ロックスターだ」というグランジロックという退廃的なジャンルが流行していた90年代を考えるとあまりにも直球すぎる歌詞は皮肉屋なのにストレートな名曲を作る彼らなりのちょっとひねたスタンスの表明なのかもしれません。


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