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#2 音楽のゴーヤーチャンプルー!?ハワイと沖縄をつないだ魅惑のサウンド 「久保田麻琴と夕焼け楽団 / 初夏の香り」

RADIO BERRYで平日放送中のミュージックメモリー音楽のSDGs担当の上岡です。

今回は久保田麻琴と夕焼け楽団から「初夏の香り」の紹介です。

70年代というと日本で大規模なロックフェスが開催されるようになったころです。

当時のロックと言えばいわば不良の文化。ロックバンドのファン同士の争いなどが日常茶飯事でした。

そんななか久保田麻琴と夕焼け楽団がステージに登場すると会場全体にゆったりとした空気が流れ、興奮していた観客もみな彼らの演奏に身をゆだねていたとか。

1975年に発表された「ハワイ・チャンプルー」にはそんな彼らのゆったりとした魅力が詰まっています。

「ハワイ・チャンプルー」という名前の通り、ハワイでレコーディングされたこのアルバムでは、当時日本に復帰したばかりの沖縄を含めた、ハワイ、中国、レゲエといった様々な要素をチャンプルー(混ぜた)した作品で、レコーディングには当時「トロピカル・ダンディー」を発表し、俗に言うトロピカル三部作の入口に立っていた細野晴臣が参加、久保田麻琴と相互に影響を与えあっていたことがわかります。

今回紹介した「初夏の香り」はこのアルバムの中でも人気の高い曲でスティールギターと少し調律の狂ったピアノがアクセントになった名曲です。

シングルカットされましたが、実はシングルバージョンは東京で新しくレコーディングされたものでより曲として完成度は高くなっています。

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