天命を知る

子2人、3人家族で暮らしていて改めて自覚したことがある。

孔子は「五十にして天命を知る」と説いた。


俺は子供の頃、様々な教師に嫌われていた。素行が悪かったのなら納得も出来るが、新学期早々に嫌われてたりした。昔の教師はよく手を上げていたのでバチバチ叩かれた。


母親にはよく家を追い出された。「橋の下で拾った子、ウチの子じゃないからいらん」とか言って。


兄弟と取っ組み合いの喧嘩をしても、仲裁に入る母親に突き飛ばされるのは決まって俺だった。


父親は基本酔っ払いで、外食するのが好きだった。

ある時、車で外食に行き「帰りは走って帰って来い」と放り出された。まだ2年生くらいの時だ。道なぞ当然知らん。

泣きながら走ったが勿論車には追い付けず…遠くの方で兄貴は途中で車に乗せてもらえる姿が見えた。その時の俺の絶望たるや…。


「俺は要らない子供」そう思うのに材料は十分だった。いつ死んでも良いと思って生きてきたが、今強く思う。

俺はこの子達を守るために生まれてきたのだ、と。

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