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2回は行きたくなる場所

西伊豆 堂ヶ島 三四郎島

毎月メッセージを作成するためにキーワードに合った写真を求めて、いろいろな場所へ出向いています。日曜日の午後3時から東京FMで放送されている「SUNDAY’S POST」で、ゲストとして出演されたインスタアカウント「くぼたび」のゆうきさんとまなみさんが紹介してくれた静岡県西伊豆町の三四郎島へ行ってきました。ここでは何が有名かというと、干潮時になると、陸から離れた島まで続く道が海から現れて陸と島が繋がる「トンボロ現象」を見ることができるのです。トンボロとはラテン語で土手を意味するtumulusを語源とするイタリア語だそうです。これは陸繋砂州(りくけいさす)とも言われ、陸地と島とをつなぐ砂州のことを言います。世界的にトンボロ現象が発生する場所として有名なのは、フランスの「モン・サン=ミシェル」です。

観音寺駅のコーヒーショップはお勧め

一日で両方の現象を観ようと潮の満ち引きの情報を入手し出かけました。私は神奈川県茅ケ崎市に住んでいます。6:15茅ヶ崎発の東海道線で出発。熱海で伊藤線に乗り換え、伊東から伊豆急行線で蓮台寺まで向かう。蓮台寺からバスで50分で堂ヶ島に到着する。到着時刻は、9:43でした。西伊豆へは時間がかかるのを初めて体験しました。
途中の蓮台寺駅の駅内にコーヒーショップがあり、お店の方と会話することができました。その方が新潟から伊豆を気に入って移住されたと聞き、魅力的な場所だと改めて気づかされました。西伊豆の「トンボロ現象」の話もしました。その方が行った時は、完全に道が出来ずに島まで渡れなかったそうです。

三四郎島までの道

干潮の時間が12時ごろだったので、まだ潮が引いていないと思い行ってみると既に島までの道が出来上がっていました。潮の満ち引きは、それほど早くはないことを改めて認識しました。
幅20メートルほどの道がしっかり出来上がっていました。道は滑りやすいので気を付けて歩く必要があります。潮だまりにはカニや貝が動いていました。お子さんを連れてくると喜びそうですね。

高台から見たトンボロ現象の三四郎島
三四郎島の正面(道があります)
歩いて島まで向かいます
島の方から海岸を望む
潮だまりの生き物

三四郎島は、「伝兵衛島(象島)」「中ノ島」「沖ノ瀬島」「高島」という4つの島の総称のことだそうです。見る位置によって3つに見えたり、4つに見えたりするので、そのように呼ばれているそうです。この島にまつわる伝説もあるそうなので調べてみてください。

遊覧船で海から見ると4つの島に見える三四郎島
「伝兵衛島(象島)」から眺める「中ノ島」

2回目の訪問(現場百篇)

潮が引いた状態の三四郎島を観ることは出来ましたが、潮が満ちている状態はどのようになっているのかを確かめたくて、1週間後にもう一度この場所へ来ました。同じ時間の電車とバスに乗り堂ヶ島まで来ました。到着すると生憎の雨でした。雨宿りをして雨が上がるのを待っていると、30分後には雨も上がり日が差してきました。三四郎島へ向かうと道がありません。

トンボロ現象が起きていない三四郎島
三四郎島の正面(道がありません)

この旅は、メッセージに合った写真を撮ることが目的でした。メッセージのキーワードは、「現場百篇」でした。警察の事件捜査の中で、事件解決に向けて昔から言われている言葉です。事件現場にこそ事件解決への糸口が隠されているものなので、100回訪ねてでも慎重に調査すべきだと伝えています。今回、この場所を選んだのは、正しく情報を収集するためには現場行って、実際にどのようになっているのか、どのような状況で事が起こったのかを正しくつかみ取る必要があることを伝えたかったからです。そのためには、道があるときとない時の両方の写真が必要だったということです。

島でない堂ヶ島

堂ヶ島とは、島ではなく地名です。堂ヶ島という名前を聞くと、島があるように思いますが、島ではありません。この地域の海岸線はリアス式で変化に富んでいて、多くの景観を作り出しています。 三四郎島以外にも天窓洞も有名です。天窓洞は、波で削られてできた海岸の洞窟の天井が崩れ、天窓のようになっている場所です。地上からも遊覧船で洞窟内からも眺めることができます。

地上から眺める天窓洞
洞窟の天井から日が差し青の洞窟のように見える
遊覧船から望む天窓

他にも夕陽の景色が最高だそうです。西伊豆全体で素晴らしい景色を観ることができるそうです。これは冬の時期に訪れてみたいと思っています。

西伊豆の各所で観られる夕陽

また、「ゆるキャン△」の聖地にもなっているそうです。私は知りませんでしたが、堂ヶ島へ行って、その存在を知りました。「ゆるキャン△」でも伊豆の有名な場所を紹介してくれていますね。「ゆるキャン△」で登場する食堂ではありませんでしたが、「伊豆トリックアート迷宮館」のレストランで食事をしました。西伊豆の2種類のビールを飲みながら、美味しくいただきました。

「ゆるキャン△」を描いたワゴン車
1回目に訪れた時に飲んだ「海の青」
2回目の時に飲んだ「夕陽の赤」

2度同じ場所へ同じ時間に訪問しました。行ってみて感じるのは、もっとゆっくりとこの場所を堪能したいということです。堂島温泉に泊まり、温泉から眺める景色も遊覧船で眺める景色も最高だと思います。

遊覧船から眺める海岸線の美しさ

東京方面からのアクセスには少し難点があると思いますが、それも理解した上で、電車やバスの旅もいいもんだと思います。

人との出会い

観音寺駅のコーヒーショップの方は2回目の時も覚えていただいていて、「前回も行かれましたよね?」と尋ねられたので、「今回はトンボロ現象が起こっていない三四郎島を観てきました」と応えました。こんなところにも人との出会いがあるので、楽しみが増してきます。一度行かれては如何でしょうか。2回目も行ってみたくなりますよ。

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