溜り水
溜り水
ふと足元を見たんだ
あったはずの道のとこ
その先の景色が乱反射して
季節を映したんだ。
世界の舌 僕の下
空いた胃袋に入る思い出も
あったはずの雫もなにもないよ
なにもないんだ
傘の中映るものをそのままの
自分で受け止めたいだけなのに
どうしても飾って哂うしかない自分自身を
ただ躊躇って
ただ躊躇った。
ふと空を見上げてみたんだ
満点のはずの天に見えたどしゃぶりの鳴
耳に劈くはずの轟轟も心を満たしてはくれない
季節は俺を置いて虚ろっていくのに。
世界の植え 俺の飢え
時間を食べても『あの頃』に
戻れるわけじゃないのに
そこに今はあるのに
傘の中映るものをそのままの
自分で受け止めたいだけなのに
どうしても飾って哂うしかない自分自身を
ただ躊躇って
ただ躊躇っただけなんだ…
Vo:蒼ノ鳴雲(NAKUMO)